(c)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

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犬童一心×樋口真嗣という日本では異例のW監督が満を持して放つ、戦国エンタテインメント超大作『のぼうの城』。原作は今まで脚光を浴びてこなかった実話に基づいたストーリーや爽快な読後感といった口コミから、歴史小説としては異例の40万部を超える大ベストセラーとなった作品だ。

本作の舞台は天下統一を目前にした太閤・豊臣秀吉が、石田三成に2万の大軍をもって落とせと命じた武州“忍城(おしじょう)”。その石田三成の水攻めを迎え撃つは、たった500名の“でくのぼう”軍。誰の目から見ても勝ち目のないその戦を、でくのぼうを大将に、いかにして戦ったのかを描く物語。

外見からはおおよそ窺い知れない誇りを胸に秘め、誰も及ばぬ人気と底知れないスケールの大きさで人心を掌握していく、主演の“でくのぼう” 成田長親(なりた・ながちか)役に、舞台・現代劇・TVなど各分野を超えて活躍する狂言界の至宝、野村萬斎。長親の幼馴染みであり、成田家一の家老にして、朱槍皆伝の戦上手の正木丹波守利英(まさき・たんばのかみ・としひで)役に、佐藤浩市。6児の父親でありながら、丹波をライバル視する豪傑、柴崎和泉守(しばさき・いずみのかみ)役に、山口智充。実戦経験はないながらも、毘沙門天の生まれ変わり“軍略の天才”を自称する酒巻靭負(さかまき・ゆきえ)役に、成宮寛貴と、世代を超えた豪華出演陣が集結した。

そして、本作のヒロイン、甲斐姫役が榮倉奈々に決定。甲斐姫は物語の舞台となる忍城・当主氏長(うじなが)の娘。誰もが見とれる美しい外見を持ちながら、百姓の仇打ちのために自ら刀を握り、ときには侍をも投げ飛ばすなど男勝りな一面も。主人公・長親に一途な想いを寄せる一方で、成田家の侍大将・靭負からも求愛される。敵対する豊臣家からもその美貌は一目置かれ、その存在によって「忍城」の運命が左右されることになるという役どころ。

8月15日に北海道・苫小牧でクランクインし、日本映画史上最大級となる東京ドーム20個分の広大な敷地に組まれたオープンセットで撮影が開始されたばかり。公開はまだ先だが、大きな話題となりそうだ。

のぼうの城は、2011年全国超拡大ロードショー