インテルとレアル・マドリーとジョゼ・モウリーニョ監督の3者が、ついに合意に達した。シーズン終盤から噂されていたとおり、モウリーニョ監督はインテルを退団し、スペインでの新たな挑戦に臨むことになる。レアル・マドリーは先日、マヌエル・ペジェグリーニ前監督の解任を発表し、同時にモウリーニョ監督招へいに動くことを明言していた。そして28日、インテルはモウリーニョ監督との関係を継続することを諦めている。

28日17時(日本時間29日0時)、モウリーニョ監督はインテルから解き放たれ、レアル・マドリーに行くことを許可された。レアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長がミラノを訪れ、交渉を完了させている。31日には、レアル・マドリーの本拠地サンチャゴ・ベルナベウで新指揮官のお披露目が行われるようだ。

インテルの公式HPでは次のように声明が出ている。

「マッシモ・モラッティ会長とフロレンティーノ・ペレス氏が、本日(28日)午後に会談を行いました。二つのクラブが長年築いてきた良好な関係の下に話し合いが行われ、ジョゼ・モウリーニョとインテルの契約解除について合意に達しました。マッシモ・モラッティはミラノまでやってきたフロレンティーノ・ペレス氏に感謝を示しています。二つの一流クラブの間には、強力な関係があります」

最終的には、1600万ユーロ(約18億円)の補償金がインテルに支払われることで両クラブが合意に達した模様だ。モラッティ会長は、今回の話し合いについて、「レアル・マドリーが補償金を支払うことで解決した。もちろん、ちょっとした困惑はある。レアル・マドリーはこういった状況を知らなかったからね」と語っている。

ただ、フロレンティーノ・ペレス会長との良好な関係を強調し、「彼とは素晴らしい関係を築いている。私が監督を手放したくないと考えていたとしてもね。おそらく、ちょっとした考えの違いがあったのだろう。ペレスは非常にていねいな態度で我々と接してきた」と述べた。

以前、フロレンティーノ・ペレス会長はスペインメディアに対し、「モウリーニョがいつやってくるかは分からない。ただ、いずれにしても彼は我々の監督になる。契約の補償について、解決策を見つけなければいけないね。契約解除について、私はもちろん手助けをすることになる。補償金の支払い? 私は手助けになると言ったが、補償金を払うとは言っていない。助けていくことになる」とコメントしていた。しかし、タダでモウリーニョ監督を引き抜くことは不可能だったようだ。