CL決勝後の悲喜こもごもの声
チャンピオンズリーグ決勝は2−0でインテルが優勝したが、2ゴールを決めたディエゴ・ミリトは試合後に、「こんなに嬉しいことはない。うちの会長がまずこのトロフィを受けるにふさわしいよ。こんな気持ちになったことはない。30歳になるまで長い間こんなトロフィを獲るのを待たなければならなかった。でも、サッカーはこうしてチャンスをくれるんだ。僕をここに連れて来てくれたモウリーニョと会長に感謝したい。今夜はとにかくファンタスティックの一言につきる。これで3つのトロフィを手にした。来シーズンはもっとほしいね」と話した。

インテルのマッシモ・モラッティ会長は、「ものすごく感情が高ぶっている。チームは完璧な試合をやった。ものすごく昔に経験した感情を再び味わえるなんて信じがたいことだよ」と、父親のアンヘロが会長だった1964年と65年の連覇を思い出して語った。

先制点をお膳立てしたウェスレイ・スナイデルは昨夏、追い立てられるようにレアル・マドリーからインテルに移籍したが、「ここマドリードで優勝できたというのがいいね。でも、僕はリベンジを求めてピッチに立ったわけじゃない。それじゃうまくはいかないさ。1シーズンで3つのタイトルを獲れるなんて思ってもみなかった。これで僕の名前はヨーロッパで大きなインパクトを持ったけれど、モウリーニョがいなければ不可能なことだった。このチームはその建築家を失うんだ。彼が戦術を構築し、我々がそれを完璧に実行した。だから、僕らは勝てたんだ」と話した。

バイエルンのルイス・ファン・ハール監督は、「自分たちのプレーがしっかりできなかった。インテルはリアクションサッカーだったが、それでも優勝するにふさわしい。2ゴールの決まった時間帯が我々には致命的だった。選手たちは今日の試合で、細かいことが重要なんだということを学んだろう。私は今でも、我々が勝てたという気がしている。両チームにそれほど差があったわけではない。我々は攻撃し、インテルは守った。だが、インテルを破るには絶好調でなければならないのに、今日の我々はそうではなかった」と話した。

バイエルンの主将のマルク・ファン・ボメルは、「より良いチームではなく、より効果的なチームが勝った。1点をリードされていた時点で、もし(トーマス)ミュラーがゴールを決めていれば、試合は別の展開になったかもしれない。決定的な瞬間だった。だが、彼を責めることはできないよ。ミュラーは今シーズンたくさんのゴールを決めてきてくれたんだからね」と話した。

そのトーマス・ミュラーは、「僕はゴールを決めなきゃいけなかった。だから、よくない試合だった。自分に腹が立っている。後半はまだよかったけれど、十分じゃない。インテルはインテルらしいプレーをしたから、ゴールを決めるのは難しい。それなのに2点も決められたんだからさらに難しくなった」と話した。



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