ウクライナ国内で新型インフルエンザの脅威が増していることを受け、キエフのレオニド・チェルノビエツキ市長は2日、水曜に行われるチャンピオンズリーグ・グループリーグ第4節のディナモ・キエフ対インテル戦を、観客を入れずに開催することを提案した。

ウクライナではすでに新型インフルエンザの影響で67名もの死者が出ており、何千人もの感染者が入院している。当局側も先日、感染が広がるのを避けるために、集会の禁止などを発令した。

キエフ市長は、サポーターはテレビで問題なく試合を観戦でき、それにより問題のさらなる深刻化を防ぐことができるとしている。だが、ディナモ・キエフ側の情報によると、2日時点ですでに90%のチケットが販売されている。

なお、インテルは同日、25名の招集メンバーを発表し、ケガで出場が危ぶまれるMFヴェスレイ・スナイデルとMFチアゴ・モッタ、MFサリー・ムンタリもリストに名を連ねている。また、規律面の理由からリーグ前節リヴォルノ戦でメンバーから外れたDFダヴィデ・サントンも招集された。

インテルは2日の現地時間22時30分にキエフに到着。気温はマイナス3〜4℃だった。なお、キエフ市長の指示により、空港でインテルを出迎えた警官隊やスチュワードらはマスクをしていた。