有名人であることは、あまりうれしくない状況においても役立つことがある。インテルに所属するブラジル人GKジュリオ・セーザルの妻スザーナ・ヴェルネルさんは先日、ミラノのサン・シーロ地区で財布を失くしてしまった。そこで、J・セーザルは被害を少しでも抑えようと、ある“戦略”を思いついたのだ。

J・セーザルは「お金を返してくれとは言わない。でも、あの財布には僕らにとって非常に大切な書類が入っているんだ」と言う。そこで、どうしたのだろうか? もちろん、警察には届けを出している。だが、有名なサッカー選手の名前というのは、やや普通ではない手段を試すにも有効である。

J・セーザルは、書類の入った財布を返してくれた人物に、インテルの選手全員のサイン入りユニフォームをプレゼントすると申し出たのだ。本当に財布を落としただけであれば、あとはただ、拾ったのがミランのサポーターでないことを祈るばかりだ…。