ソマリアとAK-47
各国が海軍を派遣するなど海賊に手を焼くソマリア海域ですが、内陸では1991年から内戦が泥沼化しています。

そのソマリアで反政府組織がクイズ大会を行ったのですが、優勝賞品はなんと自動小銃や手りゅう弾など、物騒極まりないものだったそうです。

ソマリア南部の港町キスマユでクイズ大会を主催したのは、国際テロ組織アルカイダを支持する急進派のイスラム組織アルシャバーブ。

ジハード(聖戦)への参加を促す目的として、コーラン・科学・文化などの知識を競い、優勝チームには1000ドル(約9万円)とAK-47自動小銃、手りゅう弾、対戦車地雷などの各種兵器が、準優勝チームにもAK-47と弾薬が贈呈されたそうです。

ソマリアの中央から南部の幅広い地域を支配しているアルシャバーブは、1年ほど前に主要港であるキスマユを制圧し、スポーツ・DVD・洋服を禁止するなど、シャリアとよばれる厳格なイスラム法を強いています。

長らく無政府状態の続いているソマリアですが、こういった現状を見ると出口はまだまだ遠いようです。

BBC NEWS | Africa | Guns given to Somali quiz winners

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