タレントの若槻千夏が一肌ぬいでがんばった「チャリティーヌードTシャツ」で集まったお金が、寄付先の予定だった「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」から受け取りを辞退されてしまった。こうした事態を「正直悔しい」とブログで明かし少々落ち気味の彼女。しかし、インドの学校は遠のいても、長めの休暇中に学んだ“誰かの役に立ちたい”という若槻の気持ちはみんに伝わった。せっかくだから集まったお金で何か他の事をしてみたら?



TV番組の企画だからか、戒律の厳しい国に「ヌード」はまずかったのか、いずれにしても善意のお金は、未だ行く先が決まらない。
「インドやカンボジアに学校を建てましょう。」と考える芸能人は多い。日本テレビ『行列の出来る法律相談所』の島田紳助、最近海外レポート番組に出演した宮崎あおい。若槻に似たタイプの自然派(国際女優!)の工藤夕貴などは、今から20ぐらい前にアジアを旅し、子どもたちを写真に収め、図書館を寄付している。
この手の企画は今更、バラドルの若槻の出る幕では無い。

ギャルのイメージが強いが、若槻千夏はもう大人の女性である。彼女は一見、おバカで軽はずみなキャラであるように見えても実は賢く言葉も選んでいる。

「ちい散歩」のレギュラーを勝ち取りたい(ちぃ=千夏だから)という言動が地井武夫を怒らせたといわれるが、それもただの話題づくり。明るい若槻の魅力に地井も気づいていて、大して怒ってもいない。「ちい散歩」に出れば散歩も楽しくなるというものだ。
彼女がバラエティでひっぱりだこになったり、お笑い芸人に可愛がられるのにはそれなりの理由があるのだろう。
しかしそんな若槻は、「なかなか大人の女性に見てもらえない。」という欠点(というか悩み?)がある。男性から妹や友達のように見られ、なかなか恋愛対象として見てもらえない。だから失恋も多くて、その度に大きく傷ついてしまう。今回の企画失敗も、その欠点が大きく関係している。
「ヤンチャな若槻→ヌードでチャリティ。」
やってる事はいい事でも、ハデで知性をあまり感じない若槻は、厳しい大人達から見た印象は悪くとられる。これからご本人ももう少し自分を“良く見せる努力”が必要かもしれない。

だからといって、海外旅行で目の当たりにた貧しい国の実情を変えたい気持ちは立派だし、どうにかして「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」にお金を送ろうとした事は決してムダではない。しかし、どちらかというと若者に人気のある若槻には、「アジアの貧しい国の子どもたち」よりも、日本国内の子どもたちの役に立つ力があると思う。

今、日本の子どもたちを取り巻く環境は異常だ。衣食住は確保されていても、いわゆる「心の飢え」は恐ろしいくらいのスピードで進んでいる。
援助交際に走る少女や、薬物に手を出す若者、リストカット、引きこもり、さらに家庭内暴力や、虐待やエイズ。数え上げたらきりがない、日本の子どもたち(十代も含めて)は様々な危険にさらされている。

悪い事態に落ちている若者は、普段テレビを見て笑っている中高生の中にも必ずいて、彼らはなかなか大人の忠告に従ってくれない。「仲間以外」に心を開かないのだ。あまり知られていないが、故・飯島愛さんが亡くなる直前まで、こういった若者の相談相手になる活動をしていた。飯島さんは荒れた少女時代の経験を生かして若者にアドバイスを与えていたが、経験というか彼女の人柄が若者の心を開かせたのだろう。

記者は、若槻千夏には、飯島さんと同じようなやさしさが見える。飯島さんと同じ活動をしろとは言わないが、若槻には「若者の心を開かせる」素質は十分にあると思う。

それから今、日本の児童擁護施設はいっぱいいっぱいで部屋も職員も足りていないという。家庭の事情で家族と暮らせない子ども達を支援するNPOはどこも資金不足だ。また重度の障害児を受け入れる施設を支える多くのボランティアも無償でがんばっている。さしあたり、集まったお金はそちらに寄付してはいかがだろう?国内にだってお金や若槻の助けを必要としているところはいくらでもあるはずだ。海外の人を救うのはそれからでも遅くない。
最近ブログで不安定な発言が心配な若槻。少々出鼻をくじかれたぐらいで「誰かの役に立つ事」を諦めないで欲しい。がんばれ若槻!“チー”にしか出来ないことも沢山あるよ。
(編集部:クリスタルたまき)

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