24日(水)のクリスマスイブに自宅マンションで遺体で発見された、元タレント飯島愛さん(享年36歳 以下敬称略)。彼女が亡くなって芸能界はおろか、一般の視聴者でさえ、心にボッカリ大穴があいたような寂しさを感じている。それはなぜか。そして、一人の女性としての彼女が最期まで求め続けたものはなんだったのか。


とにかく友達が多かった。派手な見た目に反して細やかな気遣いがあり、ノリの良い飯島愛はその名の通り、誰からも愛された。体調不良で引退宣言をした後も、元のレギュラー番組で「飯島愛さんに送る〜」などコーナータイトルに度々名前が使われたり、出演者が会話の間に「飯島さん見てますか!」など呼びかけたり、芸能人、番組のスタッフ共に好かれてないとなかなかそんなことは無い。

飯島愛は誰にも悩みを打ち明けず、本人のみぞ知る苦しみに悩み続けた。それは激しい体の痛みだったのか、または精神的・金銭的な苦痛なのか今となっては詮索のしようも無い問題を抱えていた。有名宗教がらみのタレントとの共演も多っかたろうに、表面上は笑顔を絶やさない飯島愛が、神様によって悩みから開放されることは無かった。

最期が寂しく短いような人生に見えるが、若いころの葛藤を乗り越え、芸能界で成功し多くの人に愛された飯島愛の一生は幸せではなかったか。濃い生き方の人生は倍のスピードで進む。

飯島直子の人気にあやかって付けられた飯島愛という名前が無かったら彼女はここまで人気者にならなかったかもしれない。

苗字をめぐって、デビュー当時は衝突が絶えなかったという飯島直子。彼女は愛の死に何を思うであろう。愛が人気越えをしようと唯一負けん気を見せた芸能人は飯島直子だけだった。飯島直子に迷惑をかける「アダルト出身」というイメージを払拭するために愛は猛烈にがんばった。結果、飯島直子は女優、バラエティタレントは飯島愛という路線がはっきり別れ、双方の人気が定着した。

人気が定着してから恋愛がらみのスクープもなく、仕事をがんばってきた愛。胸に飛び込める男性はいなかったのか。恋多き男、志村けんもなにかにつけ彼女を気に掛けていた男性のひとりだ。健康番組に出演しては飯島愛の食の細さを心配し、一緒にお酒を飲んでも「お持ち帰り」をサラリとかわされる飯島愛の事をトーク番組でも嬉しそうに話す志村けん。いささか年が離れすぎか、ふたりの仲が恋として成就することはなかった。

「幸せな結婚をして、赤ちゃんを産みたい。」女性なら誰でもそう思う。飯島愛も例外ではない。健全な恋愛に踏み出す前にかならず掛かる心のブレーキ。それは多くの男性に体を許してきた過去やそれにまつわる負い目。そんな彼女が渇望していたのは自身の著書の題名にもある、「プラトニックな愛」ではなかったのか。

いつもまったりとしたトークで、バラエティ番組を盛り上げてくれた飯島愛。彼女の笑顔はもう見ることができない。野暮な詮索は無しに逝かせてあげたい。

「さようなら、愛ちゃん。ありがとう。そして安らかに。」

(編集部:クリスタルたまき)

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