トッテナム所属のロシア代表FWロマン・パブリュチェンコが最近のロシア南部の選挙で、北コーカサスにあるスタフロポルという町の議員に選ばれたことがわかった。プーチン率いる統一ロシア党から立候補、26歳での政界進出に成功した。

 パブリュチェンコは、1999年にスタフロポルのクラブ、ディナモでプロ生活を始め、2000年にロトール・ヴォルゴグラードに移籍。2003年にスパルタク・モスクワへ移ると、2006年、07年と2年連続でロシアプレミアリーグの得点王。EURO2008の活躍で一躍欧州の主要クラブから注目を集め、この夏トッテナムに移籍した。

 ロシアのスポーツメディアはこのニュースに仰天。ソフィエツキー・スポルトのアントン・リシン記者は、「彼はモスクワ出身ではない。村の青年だ。パブリュチェンコが政治に興味を持つとしたら、世界的な金融危機で自分の年俸に影響が出るからとしか理由が思いつかない」とコメントしている。

 統一ロシア党では、パブリュチェンコがロンドンでの選手生活とスタフロポルでの議員生活をいかに両立するのかは明らかにしていないが、英タブロイド紙のデイリー・メイルがパヴリュチェンコを候補者に選んだのは誰かと尋ねたところ、「複数による決定だった」と答えたという。