リヴァプールのオーナーの一人、トム・ヒックス氏が13日、共同オーナーのジョージ・ジレット氏に対し、リック・パリーCEOとの契約解除を承認するように「正式に求める」ことになったと報じられた。
 パリーCEOは、アメリカ人の共同オーナー2人をクラブに呼び寄せた原動力となった人物だが、ヒックス氏は、彼を傲慢で、「組織を運営する能力に欠ける」と批判。一方、パリーCEOは断固として続投すると話している。
 ヒックス氏は、「私はジョージに、リックの契約を解除するように正式に求めることにした。もし彼が同意しなくても、記録を見れば明らかだろう。リック・パリーはリヴァプールのCEOを10年間務めているが、その間クラブはリーグ優勝をしたことがない。その時期、我々の商業収入は他のトップクラブに劣っていた。それがプレミアリーグでの戦いを難しくしたんだ。彼の経営ぶりを見ていて、もはや辞任してもらうしかないという結論に達した。組織を運営する能力がないし、サポーターに対しても傲慢だし、ラファ(ベニーテス監督)とのコミュニケーションも不足している」
 アーセナルを下してチャンピオンリーグ準決勝に進んだリヴァプールだが、上層部ではそれに水を差すような権力争いが行われているようだ。