一度も勝てたことがなかった女王ペアを初めて下した勝利に喜ぶ浅尾と西堀のペア

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 浅尾が国内公式戦で価値ある勝利をゲットし、本人が気にしていたジンクスを打ち破った。24日、神奈川県藤沢市の鵠沼海岸にてビーチバレー「マスターカードマーメイドカップ」の2日目が行われ、浅尾美和/西堀健実(ともにケイ・ブロス)組が前年覇者の小泉栄子/田中姿子(ともにフリ―)組をフルセットの末に退けた。第1セットを奪われ、劣勢に立たされたところから逆転勝利を決めた。苦しくなった場面、浅尾のスパイクがコートに突き刺すように決まるとスタンドから大歓声。好プレーで観客を魅了することができたことについて「たくさんのお客さんから拍手をもらったのがスゴク嬉しかった。自分自身、鳥肌が立った」とこれまで味わったことがない後押しに驚いた様子を口にした。

 浅尾は試合後に「私たちはフルセットの試合になると、負けることが多かった」とジンクスを気にしていたと語った。また前日の夜、両親に対し「明日はゼッタイ勝つ、勝つ!」と自信タップリの勝利宣言をしたものの、一度も勝ったことがない女王ペアが対戦相手と分かっている両親は「いつも負けとるから、ダメやん」と自信を失いそうになるような言葉を身近な存在から返されていた。がしかし、今日は“フルセットの試合”と“女王が相手”という状況になっても崩れることなく勝利。「競った場面、いつも守りに入るのが私たちの悪いクセ。プレーは上達していないが、ミスを恐れず思い切ったプレーをすることが出来た」と勝因を上げた。

 今日の勝利で初タイトル獲得の望みがつながった浅尾組。最終日は、今大会の総当たり戦全勝の楠原千秋(湘南ベルマーレ)/佐伯美香(ダイキ)組と対決する。もう一つの対戦カードは浦田聖子/鈴木洋美(レオパレス・ウィンズ)組と小泉栄子/田中姿子(ともにフリ―)組。2位につけている浦田は「明日はヒョウ柄水着、勝負水着で挑みます」とアピール。女王決定戦の最終日、プレーヤーのやる気が十分に高まっているようだ。


<マスターカードマーメイドカップ・2日目>
楠原/佐伯 2−0 浦田/鈴木
(21-13,23-22)

<マスターカードマーメイドカップ・2日目>
浅尾/西堀 2−1 小泉/田中
(18-21,21-15,15-11)

<順位 チーム 勝敗>
1.楠原/佐伯 2勝
2.浦田/鈴木 1勝1敗
3.浅尾/西堀 1敗1敗
4.小泉/田中 2敗
(勝数・負数が同数の場合はセット率、再び同数の場合、得失点差で順位を決定する)

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