フランス代表DFエリック・アビダル（27）のリヨンからバルセロナへの移籍が29日、正式に決まった。リヨンは2000万ユーロ（約33億円）の移籍金を要求していたが、レキップ紙によると、1500万ユーロ（＋年間50万ユーロのインセンティブ）で両クラブの合意が成立した。契約期間は4年。

　当初はバルセロナのオファーとリヨンの要求額に大きな開きがあったため、交渉は難航すると見られていた。「リヨンでとてもよい3シーズンを過ごした」と感じているアビダルは、マイケル・エシアン（チェルシー）やママドゥ・ディアラ（レアル・マドリー）のように、練習をボイコットしてまで移籍を訴える強硬手段は避けたかったと語っており、スムーズな決着に安堵している様子だ。

　モナコ、リール、リヨンとリーグ・アンのクラブで7シーズンを過ごしたアビダルにとり、外国のリーグは初めての体験となる。ACミランからも誘いを受けていたが、「以前からスペイン・リーグのほうが望ましいと思っていた。それにごく単純に、バルサは子供のときから夢見ていたクラブ」と自分の選択を説明した。もちろん夢の実現に浮かれてはいない。「チームの中で自分のポジションを確保しなければならない。厳しい仕事が求められるだろう」と覚悟を決めている。