2年に1度開催される北中米カリブ海選手権「ゴールドカップ」の決勝が24日に行なわれ、米国が2―1でメキシコを下して優勝した。

 この大会、フランスでの話題はもっぱら海外県であるグアドループの大健闘に集まった。グループリーグで格上のカナダを破り、準々決勝でホンデュラスに勝ってベスト4に進出。しかし“奇跡”はここまで。準決勝では強豪メキシコに惜しくも1―0で敗れた。

 話題になったのにはもうひとつ理由がある。元フランス代表DFで、2002年に現役をいったん退いた41歳のジョスラン・アングロマが出場したためだ。かつてマルセイユ、インテル、バレンシアら名門クラブで活躍し、テュラムに代わられるまでフランス代表の右サイドバックとして37試合に出場したアングロマは今シーズン、古巣のエトワル・モルヌ・ア・ローで現役に返り咲き、チームをグアドループ・リーグ優勝に導いた。ゴールドカップ準々決勝でもゴールをあげている。

 今度こそ現役最後となる試合を終えたアングロマは、レキップ紙の記者に「疲れた」と晴れやかな笑顔で語ったという。

 なお、グアドループのGK、フランク・グランデル(ユトレヒト、オランダ)は大会ベストイレブンに選ばれた。