22日、東京・渋谷の日本コカ・コーラ本社で行われた記者会見で発表された新デザイン。(撮影:佐谷恭)

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日本コカ・コーラ(東京都渋谷区、ダニエル・H・セイヤー社長)は22日、コカ・コーラのパッケージデザインを4年ぶりにリニューアルすると発表した。日本市場では全世界に先駆け、29日から導入される。

 東京都渋谷区の同本社で開かれた記者会見で、ハロルドG.メイ・ブランドマーケティング本部副社長は、新パッケージデザインについて「シンプルだが、少しロゴを大きくして目立つ」と説明した。これまでのロゴの縁取りをやめ、ロゴの下にあるリボンをシンプルなデザインに変更。同社の基本価値である“Refreshing(爽やかさ・爽快感)&Uplifting(気持ちの高まり・高揚感)”を印字している。

 また、新商品として20代女性向けに「ノーカロリー コカ・コーラ」を4月2日から、20代男性向けに「コカ・コーラ ゼロ」を6月4日から発売すると発表した。「ノーカロリー コカ・コーラ」はこれまでの「ダイエット コカ・コーラ」をリニューアルした商品で、味は変わらず、パッケージから“ダイエット”の文字が消える。体重の増減に関心がない人もターゲットに取り込みたい意向だ。

 一方、「コカ・コーラ ゼロ」は砂糖を使わず、“ノーカロリー”で、黒を基調にしたパッケージデザインが特徴。既に世界8カ国で導入されているという。

 魚谷雅彦会長は、今年で製造から50周年を迎える同社が、独自のブランド価値を培ってきたことに触れ、「飲料業界は多様化し、水、お茶などのシェアも大きくなってきたが、コカ・コーラにしか満たせないものがある」と自社商品に自信をのぞかせた。同社は1月末から積極的なキャンペーン活動を行う方針だ。【了】

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