写真上=ローソンのアイス(同社提供)、▶右=ミニストップのソフト(同社提供)、▶左=不二家のショートケーキ(同社提供)

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 山形産サクランボ「佐藤錦」や熊本産メロン「肥後グリーン」など、国産果実にこだわったスイーツが、大手コンビニや洋菓子店で相次ぎ登場している。産地と品種を限定し、希少性や旬、新鮮さをアピールする。高品質な国産果実に関心の高いインバウンド(訪日外国人)にも売り込んでいく。

 ローソンは「ウチカフェ 日本のフルーツ」と題し、5月下旬から7月まで計10種類のアイスバーを数量限定で全国販売する。これまでに山形産サクランボ「佐藤錦」の果汁35%入りのアイス(185円)と、愛媛産伊予カンの果汁56%入りのアイス(同)を発売し、売り切れた店舗もあるという。

 同社が昨夏、国産果実のアイスを販売したところ、240万個以上が売れた。夕方、夜の時間帯に30〜40代の女性の購入が多く、今季は品ぞろえを強化した。

 「付加価値が高い。訪日外国人が増え、国産に注目している」と同社。6月18日からは2週間ごとに2種類ずつ発売する計画だ。

 ミニストップは5月末から、沖縄産パイナップル果汁を20%使った「沖縄パインソフト」(220円)を全国で販売している。

 「国産の良さを広く味わってほしい」と同社。原料調達では、「贈答用にならない部分を果汁に使える」と生産側の利点を説明する。

 不二家は8月上旬まで「国産フルーツフェア」を全国の約500店舗で展開。「プレミアムショートケーキ 熊本県産肥後グリーンメロン」(480円)など計20品を販売する。同社は「産地、品種の限定で品質が安定し、食の安全・安心にも応えられる」と説明する。