神戸MFイニエスタ(左)、FC東京MF久保建英(右)【写真:Getty Images】

写真拡大

J1第9節から4人の圧巻テクニックを特集…イニエスタ、ジャーメイン、長谷川が登場

 平成最後のJ1リーグ開催となった4月27日・28日の第9節でさまざまな好プレーが生まれたが、「Omnisport」が9試合の中から「ドリブルスキル4傑」を特集。

 4人のプレーヤーが見せた圧巻のテクニックをピックアップし、映像とともに紹介している。

 1人目で登場したのがヴィッセル神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタだ。本拠地での川崎フロンターレ戦(1-2)、敵陣中央で前方を向きながらボールを保持するなか、相手が猛然とプレスバック。イニエスタはまったく動じることなく、右足で内側にタッチすると同時に、左足で後方にボールを流す。イニエスタらしい華麗なダブルタッチで難なくプレスを回避している。開始早々にも高速タッチで相手をかわしており、随所で足に吸い付くようなタッチを披露した。

 2人目がベガルタ仙台の24歳FWジャーメイン良だ。ガンバ大阪戦(2-1)の前半12分、右サイドから侵入を図ったジャーメインはエリア内で鋭いまたぎフェイントを披露。相手を翻弄すると、左足を素早く降り抜いてシュートを放った。これは相手GK東口順昭の正面を突いたが、狭い場所で突破力を見せつけている。

 3人目は、切れ味の鋭いドリブルが光った川崎のMF長谷川竜也だ。川崎が2-0とリードして迎えた神戸戦の後半、相手ペナルティーエリアに侵入した長谷川は日本代表DF西大伍と対峙。左サイドから中央にカットインしたかと思った次の瞬間、今度は縦方向への切り返しで西を翻弄して局面を打開した。

久保が相手を翻弄、縦方向にボールを動かしながら絶妙な体重移動とタッチ

 最後に登場したのが、1アシストとPK奪取で全2ゴールに関与したFC東京の17歳MF久保建英だ。

 会場を沸かせたのは松本山雅FC戦(2-0)の後半15分だった。敵陣右サイドの深くでボールを持った久保はブラジル人MFパウリーニョと対峙。縦方向にボールを動かしながら相手の体勢を見極め、絶妙な体重移動とタッチで幻惑して相手を置き去りにすると、そのまま切れ込んで左足シュートを放った。これは惜しくもポストを叩いたが、久保のスキルが凝縮されたワンシーンと言える。

 久保は前半44分にFW永井謙佑の先制弾をアシストし、後半31分にも相手エリア内で巧みなボールタッチからPKを誘発。随所でテクニックの高さ披露し、フィジカル面の成長ぶりも感じさせるなど、17歳とは思えない存在感でピッチを支配していた。(Football ZONE web編集部)