2019年の幕開けは、グラードバッハにとって不安定な立ち上がりとなった。それは少なくとも試合結果からはいえる。マグデブルク、そしてスタンダールとのテストマッチでいずれも敗戦を喫したのだ。

 ディーター・へッキング監督は「プレーに関してはいい印象をもてたわけではなかった。ただ激しい練習が影響したこともある。そのことは頭に入れておかないと」とコメント。「監督として残念に思うところはあるし、ベースとなる部分はしっかりと実践しないといけないものだがね」と言葉をつづけている。

 「それがマグデブルク戦ではできなかった。ただ精力的に意欲的にプレーはしていたし、スタンダール戦では若干の改善もみてとれた。
その可能性は流れからわかるものであり、さらに今日は正しい方向へと歩みを進めたと思う」

 その言葉通り、週末のテレコム杯ではヘルタに1-0で勝利、決勝ではバイエルンにPK戦で敗れた。ただその視線の先には後半戦の初戦があり、そこでは新指揮官で再出発をはかるレヴァークーゼンが待ち構えている。ただそのボシュ監督のことは十分にグラードバッハも把握しているところだ。

 「ボシュ監督下での3試合のビデオをみたが、それはドルトムント時代と同じものであり、レヴァークーゼンには同じスタイルをできるだけの選手が揃っているとも思う。だから何か新しいことはないし、それはドルトムントとビデオから感じ取れたことだ。ただユニフォームの色が違うけどね。何も驚くことではない。レヴァークーゼンはとてもうまくマッチしてくるとも見ている」

 グラードバッハにとっては、最初の大きな壁ということになるだろう。可もなく不可もなくといったキャンプを過ごしたものの、昨季の後半戦でみせたように、いいサッカーをこのまま後半戦でも持ち込みたいところだ。