速水健朗がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「クロノス・フライデー」 https://tfm-plus.gsj.mobi/news/index.html?ctg=%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%8E%E3%82%B9。11月30日(金)放送の「BREAKFAST NEWS」のコーナーでは、神戸大学医学部附属病院感染症内科・診療科長の岩田健太郎さんに、インフルエンザ予防について伺いました。



まずはよく耳にする手洗いとうがいについて。岩田さんは「インフルエンザの予防という観点からすると、手洗い、うがいはあまり効果がない」と言います。患者を診療する医療従事者にとって手洗いは効果的だそうですが、日常的な環境下でインフルエンザウイルスに手で触ることはそれほどないため、「普段おこなっている定期的な手洗いの効果は限定的」だと岩田さん。うがいについても、インフルエンザウイルスが喉に付いていることはそれほどなく、むしろ鼻のほうが多いのだそうです。

マスクを着用している人を目にすることも多いですが、「実はマスクもそれほど効果がないんです」と岩田さん。普段、街なかを歩いているときや、電車やバスに乗っているときなどに、「マスクを着用してもインフルエンザの予防効果はほとんどない」とのこと。逆にインフルエンザに感染した人は、周囲の人に咳やくしゃみで飛沫させないという観点から、マスクは効果があるそうです。とはいえ、「感染した方はちゃんと家で休んでいたほうがいい」と言い、岩田さんは「マスクによる予防効果はゼロとは言わないまでも限定的」と話しました。

手洗い、うがい、マスクもインフルエンザ予防にあまり効果がないとなると、どうすれば良いのでしょうか。「ほぼ唯一と言っていいほど効果的なインフルエンザ予防がある」と岩田さんは言います。それは、ワクチン接種。岩田さんによると、ワクチン接種はインフルエンザの予防効果のなかでは一番確実だというデータがあるそうです。しかし、他のワクチン接種に比べ「劇的に効果があるわけではない」とも。その年によって効果も異なるそうで、概ね3〜6割くらいなのだそうです。3割と聞くと低いというイメージを抱くかもしれませんが、インフルエンザはひとたび流行すると何百万、何千万人もの人に猛威を振るうことも。岩田さんは「そのうち3割の患者さんが(ワクチン接種で)減るとなると、インパクトとしては非常に大きい」と言い、予防にはワクチン接種が最適だと呼びかけていました。



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聴取期限 2018年12月8日(土) AM 4:59 まで

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【番組概要】

番組名:クロノス

放送日時:毎週月〜金曜6:00〜8:55

パーソナリティ:中西哲生(月〜木)、速水健朗(金)

アシスタント:綿谷エリナ(月〜金)

番組Webサイト:http://www.jfn.co.jp/ch/