武田修宏

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7日放送、読売テレビ「そこまで言って委員会NP」に、サッカー元日本代表の武田修宏氏が出演。選手育成の問題を話す中で、森保一監督からのコーチ招へいオファーを待っていると明かした。

番組では、2020年の東京五輪に向け、スポーツに関する様々なテーマについて討論。その中で、武田氏は自身が若いころのサッカー界が今といかに違うかを話した。

1993年にJリーグが発足し、1996年にヴェルディ川崎からジュビロ磐田に移籍した武田氏。当時は「違うチームに行くことが裏切り者」という時代だったと明かす。また、浜松生まれながら清水の高校に進学したことで、地元の静岡新聞に「中学生のくせに裏切った」と書かれたという。

当時と比べると隔世の感がある現在だけに、指導方法についても変わってきているが、武田氏はコーチが教えすぎてもいけないと指摘する。今の子どもたちにはうまい選手がたくさんいるとしつつ、武田氏は「スペシャルな選手がいない」と述べた。

武田氏は、本田圭佑なら身体が強い、長友佑都は走力で負けないといった「個性」が、今の子どもたちから失われていると分析。指示どおりに動けるが「試合の展開の中で、ちょっとズレたときのアイディア」がないことも問題という。

また、日本社会では「順位をつけてはいけない」「怒ってはいけない」と“競争”がなくなっていることも問題視。「環境が良すぎちゃうから、ちょっとハングリーだったり、苦しい環境の中で戦える選手が少なくなってきた」ことが、今後のサッカー選手の育成において問題と訴えた。

では、自身が指導者として日本代表の監督にはならないのか。いわゆる“ドーハ世代”の森保監督が就任したことで、連絡は取っているという武田氏は、久しぶりの日本人監督を「長い目で見てほしい」とコメント。そのうえで「いつでもコーチのオファーがあったら行きます」と笑いを誘った。