母親が5歳息子だけで観覧車に乗せた結果、あわや大惨事に(画像は『Metro 2018年9月25日付「Boy hangs by neck after mum let him ride Ferris wheel alone to save £3 admission」(Picture: AsiaWire)』のスクリーンショット)

写真拡大

母親が観覧車の乗車賃を節約したばかりに、子供がゴンドラの外に滑り落ち、あわやの大惨事となるような出来事がこのほど中国で起こった。幸いにも最悪の事態は免れたが、幼い子供には必ず大人の監視が必要だということを改めて実感させられるニュースである。『Metro』などが伝えた。

9月24日、江蘇省泰州市にある玉環公園を訪れた母親と5歳男児にとんでもないハプニングが起こった。2013年にオープンした公園内アトラクションの中でも、観覧車は泰州市の“新しいランドマーク”として特に人気であり、母のリウさんは息子に「乗りたい」と駄々をこねられた。しかしリウさんは自分の乗車賃30元(約490円)をどうしても節約したかったためスタッフを説得し、普段は大人の監視のもとで子供を乗車させなければならない観覧車に息子をひとりで乗せた。

ところが観覧車が高さ約42メートルの頂点に達した時に、予期せぬ事態が起こった。窓の開いていたゴンドラから男児の体が滑り出てしまったのである。男児は窓枠として設置されていたメタル製の安全バーによじ登ろうとしたらしく、3本あるバーのうちの一番下のバーに足をかけた。ところが足を滑らせゴンドラの外へ出てしまい、首から下が宙に浮く形となった。

男児の体は、2本のメタルバーの間に首から上を挟まれた状態でかろうじて支えられており、このおかげで地面への落下を免れた。しかし空中で脚をばたつかせ苦しそうにもがく男児は、下手すればそのまま落下しかねない状況で、下で見ていた母親は恐怖に慄いたことだろう。一刻も早い救助が望まれたが、男児の乗っていたゴンドラには他に乗客がおらず、リウさんはスタッフとともに観覧車がゆっくりと1周するのを息を詰めて見守るしかなかったようだ。

やがて回り終えた観覧車から救助された男児は、すぐに病院へと搬送された。幸いにも首に擦り傷かできただけの息子を見て、リウさんは安堵したに違いない。現在、観覧車は調査のために運行を中止しているという。

画像は『Metro 2018年9月25日付「Boy hangs by neck after mum let him ride Ferris wheel alone to save £3 admission」(Picture: AsiaWire)』『Mail Online 2018年9月24日付「Boy, five, slips out of a Ferris wheel cabin and dangles at 130ft high after his mother let him take the ride alone to save £3 admission」(AsiaWire)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)