19日のアスレチックス戦では3度の出塁を果たしたエンゼルス・大谷【写真:Getty Images】

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シューレス・ジョー・ジャクソン、フレッド・リン、マイク・トラウトに続き…

 エンゼルス大谷翔平投手は18日(日本時間19日)、敵地アスレチックス戦に「5番・DH」でスタメン出場。6回の第3打席で2試合ぶりのヒットとなる左前打を放つなど、2打数1安打2四球と3度出塁し、9-7での勝利に貢献した。メジャーで重視される指標「OPS」(出塁率+長打率)で.961という圧倒的な数値を叩き出している大谷は、リーグ史上4人目となる偉業まであと「1盗塁」に迫っていることが明らかになった。

 なんとも言えない表情だった。8回の第4打席で四球を選び、この日3度目の出塁を果たした大谷。続くシモンズへの2球目で完璧なスタートを切った。タイミング的には盗塁成功だったが、シモンズのしぶとい当たりがセンター前に抜ける。大谷は二塁にスライディングした後に苦笑。盗塁はつかなかったものの、エンゼルスはその後、2点を追加した。

 大谷は今季ここまで9盗塁。あと1盗塁でメジャー史にその名を刻むレジェンドたちに並ぶことになる。エンゼルスのマット・バーチ広報はツイッターで「ア・リーグ史上でOPSが.960以上、10盗塁以上を記録したルーキーはわずか3人」とツイート。1911年のクリーブランド・ナップス(現インディアンス)のシューレス・ジョー・ジャクソン、1975年のレッドソックスのフレッド・リン、そして、2012年にはエンゼルスの天才マイク・トラウトが実現したばかりだという。

 シューレス・ジョー・ジャクソンは名プレーヤーとして知られながら、「ブラックソックス事件」で永久追放されたことでも有名。リンは2001年のイチロー(マリナーズ)とともに、新人王とMVPを同時受賞した過去2人の選手のうちの1人だ。また、現在の大谷のチームメートでトラウトはすでにMVPに2度輝いており、引退後の米国野球殿堂入りが確実視されている。

 バーチ広報は「オオタニがこのリストに加わるには、現在のOPSのペースを維持し、もう1盗塁が必要だ」とも指摘。また、地元紙「オレンジ・カウンティ・レジスター」のジェフ・フレッチャー記者は、今季300打席以上で大谷よりもOPSが高いア・リーグの選手は、トラウト(1.095)、レッドソックスのムーキー・ベッツ(1.049)、同じくレッドソックスのJ・D・マルティネス(1.027)、インディアンスのホセ・ラミレス(.969)のわずか4選手しかいないというデータを紹介している。

 あと1盗塁。大谷の1年目は伝説のルーキーイヤーとして語り注がれるかもしれない。(Full-Count編集部)