人気のワイヤレスイヤホンの弱点! Bluetoothイヤホンが音飛び・音切れする理由と対策

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外出先や移動時にスマートフォン(スマホ)で音楽や動画、アプリゲームなどをBluetooth対応の無線イヤホンで楽しんでいる人は多いだろう。

iPhone 7以降は3.5mmイヤホンジャックが非搭載となった。Androidスマートフォンでも本体の薄型化などの理由により3.5mmイヤホンジャックを搭載していない機種も増えてきている。

こうした背景から、Bluetooth対応の無線イヤホンを使いはじめたという人も多いことだろう。

ケーブルレスのイヤホンは多くのメリットがある。
・ケーブルの抜き差しの手間がかからない
・複雑に絡んだケーブルをほどく手間がかからない
・自由に動くことができる
・電車の乗降時に他人のバッグなどにケーブルが引っかからない
など、手間が省けるだけでなく、ストレス軽減にもなる。

・スマホにおける3.5mmイヤホンジャックの非搭載
Bluetoothイヤホン製品の増加、低価格化
これらによりBluetoothイヤホンの利用は今後も広がっていくだろう。


一方で、Bluetoothイヤホンにもデメリットはある。
それは、音飛び、音切れだ。

これは、ケーブルタイプのイヤホンにはほとんどない現象だ。
このため
Bluetoothイヤホンは使わない
・ケーブルタイプのイヤホンを使う
そうした選択をする人もいる。

音楽を楽しむ上で、音飛び、音切れは、気にする人にとってかなりのストレスになる。
現在のBluetoothイヤホンでは、音飛び、音切れ対策も進み、起きにくくはなっている。
しかしイヤホン側だけの問題ではないため、現象をまったくゼロにすることは困難であることも確かだ。

では、なぜワイヤレスイヤホンは、音飛び、音切れが発生するのだろうか。


●アプリを複数起動するなど本体の負荷によるもの
複数のアプリを立ち上げていると、スマホ動作に大きな負荷がかかる。
当然、スマホの動作も鈍くなってしまう。
こうした動作の遅延によって音が切れてしまうという現象も起きることがある。

●発熱などによる本体やイヤホンへの負荷によるもの
これもひとつめの理由と同じく、発熱による負荷でスマホ本体の動作が遅延することでデータ処理が遅れたり、滞ったりして音切れなどが発生しやすくなる。

対策としては、
・起動するアプリの数を減らす
・本体をサスペンドや電源オフなどして冷やす

●機器間の相性問題
電子機器の無線接続では、稀に相性問題が発生することがある。
ただし、接続機器での相性問題には、
・機器のドライバーソフトのバッティング
・無線の干渉
・スマホアプリの干渉
・スマホ個別の環境に依存する
など、再現が難しいケースもあり、必ずしも機器の「不具合」とは証明できないこともある。

●Wi-Fiとの干渉
Bluetooth機器は、一部のWi-Fiとの電波干渉を発生することがある。
特に自動車無線など、電波が強い無線が飛び交う場所では、多発しやすい。

・近くの自動車が無線を使用している
・駐車場など無線の監視カメラが設置されている
・乗降者の多い駅で音が切れることが多い
・混雑した電車の車内で音が切れることが多い
こうしたシーンでは、無線の干渉が発生しているケースも考えられる。

Bluetoothは2.4 GHz帯の電波を利用しており、2.4GHz帯のWi-Fiが設置、利用されている場所の近くでは干渉することがある。


電波の妨げや干渉は目に見えるものではない。そのため対策は取りにくい。
Bluetoothイヤホンとスマホを近付けたり、電波を遮らない見通しのよさを確保したりすることが必要だろう。

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執筆:2106bpm