【前園真聖コラム】第199回「次の日本代表監督を選ぶときの条件」
西野朗日本代表監督が7月末で任期を終えることが明確になり、次期監督選びが進んでいるようです。
噂になっていたユルゲン・クリンスマン監督はTwitterで就任を否定しましたが、これからもいろいろな人物の名前が挙がるでしょう。ただ、どんな名前が出てくるにしても、先に西野監督がどんなことを示したのかを整理しなければいけません。
まず、監督は短期間でチームを作ってベスト16にまで導き、日本人監督でも十分やれるということを証明したと思います。次に、日本人の良さを前面に出しても戦えるという結果を出しました。
アグレッシブに戦い、組織で勝負し、クイックネスと俊敏性で通用したのです。前線の選手も個を引き出してあげれば外国人選手に対抗できました。一方で、フィジカルの差が現時点ではどうしようもないというのもわかったと思います。
ですから次の監督には、日本サッカー協会として、日本に合うサッカーがどういうもので、どんなサッカーを目指しているか、きちんと提示し、その上で自分の個性を加えてもらうようにしなければいけないはずです。
また、外国人監督にするならば、次はコミュニケーションの問題を起こしてはなりません。通訳を介する限り、どうしても意思の疎通は100パーセントというわけにはいきません。そのギャップをどう埋めるかについても、日本サッカー協会は解決策を示すべきでしょう。
避けてほしいのは、すべて次の監督の言うとおり、丸投げでお任せということです。監督選びを通じて、日本が進むべき道をしっかりと示してほしいと思います。
噂になっていたユルゲン・クリンスマン監督はTwitterで就任を否定しましたが、これからもいろいろな人物の名前が挙がるでしょう。ただ、どんな名前が出てくるにしても、先に西野監督がどんなことを示したのかを整理しなければいけません。
まず、監督は短期間でチームを作ってベスト16にまで導き、日本人監督でも十分やれるということを証明したと思います。次に、日本人の良さを前面に出しても戦えるという結果を出しました。
ですから次の監督には、日本サッカー協会として、日本に合うサッカーがどういうもので、どんなサッカーを目指しているか、きちんと提示し、その上で自分の個性を加えてもらうようにしなければいけないはずです。
また、外国人監督にするならば、次はコミュニケーションの問題を起こしてはなりません。通訳を介する限り、どうしても意思の疎通は100パーセントというわけにはいきません。そのギャップをどう埋めるかについても、日本サッカー協会は解決策を示すべきでしょう。
避けてほしいのは、すべて次の監督の言うとおり、丸投げでお任せということです。監督選びを通じて、日本が進むべき道をしっかりと示してほしいと思います。
1973年生まれ。横浜フリューゲルス、ヴェルディの他、ブラジルなどでプレー。アトランタ五輪では、主将として28年ぶりに五輪出場を決めた。2005年引退後は解説の他、少年サッカー普及に従事。2009年、ビーチサッカー日本代表としてW杯に出場。ベスト8に貢献した。