撮る瞬間のモデルとの一体感がハンパない! 一眼レフで自撮りのように撮影してみた

写真拡大 (全6枚)

スマホの普及で、「写真を撮る」ということは、「画面で実際の映りを確認しながら撮る」というスタイルになった。
このスタイルは、今やデジタルカメラ、デジタル一眼レフカメラでも同じだ。

人物撮影をする場合、撮影者は、
・ファインダー
・背面ディスプレイ(ライブビュー)
で、今どんな風に写っているのかを確認して撮っている。

ところが、撮影される側=被写体の人は、どうだろう?

写真を撮られた後、スマホやカメラの画像の確認することはできるが、
撮られる瞬間、どう撮られているのか? まったく分からない。

最近人気のセルフィー(自撮り)は、自分が今どう写っているか、リアルタイムで確認しながら撮影ができる。
このため、
・自分が撮られたい写真
・見て欲しい写真
を撮ることができる。
つまり、自分が満足できる写真が撮れるということ。

この差は、かなり大きい。


自撮りは「満足できる」けど、撮ってもらった写真には「不満」と感じる女性も多いのではないだろうか。

そんな人におすすめしたいのが、スマホやタブレットを外部ディスプレイとして活用する方法だ。

デジタル一眼レフカメラでも自撮りのように、自分がどう写っているのか?
リアルタイムで確認できるのだ。

用意するものは、
・キヤノンの一眼レフカメラ
・Android搭載のスマホもしくはタブレット
・カメラにスマホやタブレットを設置するための周辺機器
・カメラにスマホやタブレットを接続するためのケーブル(インターフェースケーブル・USBホストケーブル)

まず、外部モニターとして利用するスマホやタブレットに「DSLR Controller」というアプリをインストールする。

850円の有料アプリだが、買い切りのため、一度購入してしまえば、複数のスマホでも利用できる。

続いて、スマホやタブレットをカメラに設置する。筆者はカメラ上部の「アクセサリーシュー」を利用して、タブレットスタンドを設置した。


カメラに設置するためのスタンドを用意する


・角度調整がしやすいボールヘッドの「シューマウント」
・タブレットスタンド
のふたつを別々で用意して組み合わせた。

タブレットスタンド部分をスマホスタンドも用意しておけば、スマホでもタブレットでもどちらでも使えるのでおすすめだ。

そして、スマホもしくはタブレットと、カメラをケーブルで接続する。
・インターフェースケーブル
・USBホストケーブル


インターフェースケーブルをカメラに接続する


インターフェースケーブルは、カメラの同梱品として付属しているのでそれを利用する。
USBホストケーブルは、同梱されていないため、家電店やアマゾンなどのネット通販で用意しよう。数百円で購入できる。

接続が完了すれば、スマホもしくはタブレットはデスクトップ画面にして、その後カメラの電源を入れるだけでアプリが起動する。


このようにスマホやタブレットを外部モニターとして利用できる


この状態で撮影すれば、撮影される側(被写体)もまるで自撮りのように今自分がどのように写っているのかが確認できる。


被写体も自分の映像を見ながらポーズをとったり、細かな位置調整をしたりできる



撮影した画像をタブレットで確認することもできる


この方法は、
・カメラの重量が重くなる
・接続ケーブルが邪魔になる
といった若干のデメリットはある。
しかし、
カメラマンとモデル(被写体)にとっては、
リアルタイムで撮る瞬間を共有ができることで、
・撮影される側=モデルも安心できる
・盗撮などの疑いは皆無になる・グループ写真で、画面切れ、目をつぶったなどを回避できる
などのメリットがある。

アプリ自体がキヤノンの一眼レフカメラにしか対応していない点が、残念ではあるが、人物撮影が中心という人は、機会があればぜひ試してほしいワザである。


撮影・執筆:2106bpm