23日放送、毎日放送「戦え!スポーツ内閣」に、プロ野球界のレジェンド・落合博満氏が出演。オールスターのあり方に言及した。

ともに出演したオリックス・バファローズのシニアアドバイザー・長谷川滋利氏と、1995年のオールスターゲームで対戦した落合氏。1点ビハインドの場面で、4番の落合氏は長谷川氏のストレートを見事にスタンドへと叩き込んだ。

このとき、「真っすぐ遅いやろ、どれだけ出るかやってこい」と言われていたという長谷川氏は、「143キロ出たらどうしますか?」と真っ向勝負に挑んだそうだ。だが、実際に143キロを出したにもかかわらず、落合氏にホームランとされ、思わず笑ってしまったと明かした。

落合氏は「これがオールスターなんだよ」とコメント。オールスターだけは内角攻めや変化球で勝負するものではないとし、スローカーブを武器とした星野伸之ですら、オールスターでは決して速くないストレートを投げたと振り返り、「そういう舞台なの」と真っ向勝負をする場だと説いた。

さらに、長谷川氏の直球の感想を問われると、落合氏は「速いとか遅いじゃない」とコメント。ベンチから相手の球を研究して打席に入ることが大切とし、「だから今のオールスターは面白くない」と一蹴し、オールスターは「力と力の勝負であって、小細工をするような場所じゃない」と述べた。

ただ、現在シニアアドバイザーの長谷川氏は、見事な落合氏のホームランの映像を見て「オリックスの選手にいろいろアドバイスしているんですけど、こんなん見せたら聞いてくれなくなる」と嘆き、周囲の笑いを誘った。