埼玉県の所沢駅に、駅直結の商業施設「グランエミオ所沢」がオープンします。前身の「エミオ所沢」からどのように変わったのでしょうか。

所沢になかった「ちょっと上質」を追求

 埼玉県の所沢駅に2018年3月2日(金)、駅直結の商業施設「グランエミオ所沢」がオープンします。2012(平成24)年にオープンした前身の「エミオ所沢」からどのように変わったのでしょうか。


グランエミオ所沢の1階に出店した、地元人気店「焼肉 八坂 あら川」(2018年3月1日、乗りものニュース編集部撮影)。

 同施設は地上5階、地下2階。1階から4階までには計77店舗のテナントが入っています。1階は食品・日用品フロア、2階と3階はファッションや雑貨を中心にしたフロア、4階は所沢市役所のコーナーなど、4階は所沢市役所のコーナーなど、5階は駐車場。2階は改札階とつながっており、買い物後スムーズに駅構内へ入ることができます。駐車場は約380台で、駐輪場は約780台を完備しています。

「グランエミオ所沢」の開発を手掛けたのは西武プロパティーズで、運営管理は住商アーバン開発が行います。西武プロパティーズはこれまで、西武線沿線周辺を中心に、都心部やリゾートエリアで商業施設やオフィスを開発してきた、西武グループの企業です。

 2社は今回のオープンを第1期と位置づけており、2020年夏に2期としてグランドオープン、店舗がさらに約40店舗加わるといいます。グランドオープン時の店舗面積は1万8500平方メートルで、年商は140億円を見込んでいます。

 来店ターゲットは、都心に通勤・通学、所沢に通勤・通学するビジネスパーソンや学生、駅東口などに住む主婦層などです。

「所沢駅は西武池袋線・西武新宿線が乗り入れているため、乗り換え客を含めると1日約20万人が利用しています。所沢は駅1km圏に大型店も少なく、商業的なボリュームがまだあるエリアです」(西武プロパティーズ)。

「1階の食品・日用品フロアは、徹底的にワンストップショッピング(1か所で何でも揃うこと)にこだわりました。2階と3階は、これまで所沢になかった『ちょっと上質な』ライフスタイルを提案しています」(住商アーバン開発)。

 このような「グランエミオ所沢」ですが、施設のなかはどのようになっているのでしょうか。

埼玉西武ライオンズのショップやつけ麺の行列店も

 1階の食品・日用品フロアは、生鮮三品(青果・鮮魚・精肉)専門店や総菜をなどを中心とした構成で、そのほかに生活サービス店舗も。青果の「京都 八百一」や精肉の「TAKAGI FOODS」などの西武鉄道沿線初出店舗や、地元から精肉弁当店の「焼肉 八坂 あら川」、イタリアンバル「キャンティーナ」が出店しています。


グランエミオ所沢 外観。

埼玉西武ライオンズのオフィシャルショップが2階にオープン。

3階には川越市の行列店「頑者」が出店。

 改札階とつながるメインフロアの2階には、セレクトショップ「BEAMS」のファミリー向けブランド「B:MING LIFE STORE by BEAMS」や、アパレルメーカー「URBAN RESEARCH」のセレクトショップ「URBAN RESEARCH DOORS」、埼玉西武ライオンズオフィシャルショップなど。ライオンズショップでは試合映像の床面投影や、スコアボード風の壁面などで球場の雰囲気を演出しています。

 3階は、駅周辺に住む人向けのレストランと生活雑貨が充実。川越市のつけ麺店「UNDERGROUND RAMEN 頑者」や和食と天ぷらの「椿すずめ」、カジュアルブランド「ユニクロ」などが入っており、子ども連れにはうれしいキッズトイレも揃っています。

 4階は所沢市役所のサービスコーナーやパスポートセンター、進学塾が入っており、一部が駐車場に。電気自動車の充電設備も完備しています。

 店舗の営業時間は、物販店が午前10時から21時までで、飲食店が午前11時から22時30分まで。「グランエミオ所沢」ではオープンを記念し3月2日(金)から4日(日)まで、3000円以上の購入者に先着でオリジナル保冷トートバッグを進呈したり、11日(日)までプロジェクションマッピングを実施したりする予定です。

 西武プロパティーズは「所沢を通じて、西武沿線のイメージアップにつなげていきたいです」と話しています。