錦織圭【写真:Getty Images】

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右手首の故障からの復帰戦、238位に敗れ2018年初戦を飾れず

 男子テニスの世界ランク24位・錦織圭(日清食品)は23日(日本時間24日)、ツアー下部大会の「ニューポートビーチ・チャレンジャー」の1回戦で世界ランク238位のデニス・ノビコフ(米国)に3-6、6-3、4-6で敗れた。右手首の故障から復帰戦となった2018年初戦を白星で飾ることはできず。番狂わせを許した日本のエースだが、敗北後の一流の振る舞いが脚光を浴び、その模様をATPチャレンジャーツアー公式ツイッターが動画付きで紹介。「本当に素晴らしい」と高く評価されている。

 想定外の復帰戦だった。ファイナルセット第10ゲームでサービスゲームを落とした錦織。必死のバックハンドが外れると、「カモーン」というノビコフの雄たけびを聞きながら、静かに勝者を握手で称えた。

 錦織は昨年8月に右手首を故障し、シーズン終盤戦を離脱。ベルギーやマイアミでリハビリを進めてきた。当初、復帰戦になるとしていたブリスベン国際や全豪オープンを回避し、試合勘を取り戻すために下部の大会に参加した。実戦勘を取り戻すためにも試合数を重ねたかったが、初戦敗退となってしまった。

敗戦後にも関わらず丁寧なファンサービス「彼は本当に素晴らしい」

 だが、悔しさを内に秘めた錦織の敗戦後の振る舞いが評価されている。ATPチャレンジャーツアーの公式ツイッターでは試合後にファンの要望に応じてサインなどを行う錦織の動画を紹介。

「敗戦の中に礼儀正しさ。ケイ・ニシコリはニューポート・ビーチでの2018年初戦後、ファンにサインし、写真撮影にも応じる」として、親子連れの観衆らのリクエストにしっかりと応じる錦織のマナーを高く評価している。

 テニスファンもこの錦織の行動に反応。「彼は本当に素晴らしい」とコメントをつけるなど、称賛の声が上がった。復帰戦を飾ることこそできなかったが、錦織はトッププレイヤーとしての品格をしっかりと示していた。(THE ANSWER編集部)