本田真凜【写真:Getty Images】

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平昌メダルは米記者「なんら不思議ない」、全米女王「明らかにチャンスある」

 シニア初戦となったUSインターナショナルクラシック(米ソルトレイクシティ)で優勝を飾った本田真凜(関大高)。鮮烈なVデビューに日本のみならず、世界の称賛を浴びていたが、依然、その声はとどまらない。海外記者が「平昌五輪でメダルを勝ち取っても不思議ではない」と絶賛。さらに現全米女王も「明らかにチャンスがある」と断言している。

 本田はシニアデビュー初戦にもかかわらず、フリーで圧巻の演技を見せた。ジュニア時代より30秒長い4分間の演技。しかも、標高1300メートルという高地で酸素の薄い状況だ。しかし、酸欠になりながら大きなミスをすることなく、持ち前の表現力を発揮。見事に表彰台の真ん中に上ってみせた。

 米スケート専門メディア「icenetwork」では、昨季の世界ジュニア選手権から注目していたというフィリップ・ハーシュ記者が「日本の天才を生で観たことに、ただただ感銘を受けさせられた」と絶賛している。

 最後まで演じ切った迫真ぶりに「酸欠だったが、それはまさに彼女から披露された息を飲む圧巻のパフォーマンスによる代償だった」と称賛したが、そのポテンシャルは来年2月の夢舞台に表彰台に立つ可能性があると分析している。

本田の2歳上、18歳の全米女王チェンも感激「美しい。エレガント。華麗だ」

「もはや、ホンダが率直に言った『夢はオリンピックのメダルを勝ち取ること』というのはなんら不思議ではなく、それは決して2022年の話をしているのではなく、次の2月のことを意味しているのだ」

 16歳でありながら、チャンスは2022年の次回大会ではなく、来年2月に行われる平昌大会にあるという。そして、その可能性は記者のみならず、ライバルも同様の見方だった。

 記事によれば、現全米女王で世界選手権4位の18歳カレン・チェン(米国)は「彼女には明らかにそのチャンスがある」と断言したとい、本田について「美しい。エレガント。華麗だ」と感激していた。

 早くも世界のライバルから五輪という最高峰の舞台でメダル争いに加われると太鼓判を押された本田。しかし、日本女子の出場枠はわずか2枚。まずは先輩スケーターらと狭き門を争い、平昌のリンクに立つことを目指していく。