探偵歴10年以上、浮気調査に定評があるリッツ横浜探偵社・山村佳子が目撃した、男と女の浮気事情をご紹介。

パートナーがいる男女の恋愛の詳細について、多くは語られないものです。気になるその詳細を美人探偵・山村佳子がその事件簿から解説します! 

浮気がバレた後の夫婦関係、浮気調査のポイントはどこかを紹介。

今回の依頼者は清水順子さん(仮名・35歳)。彼女は超有名な飲料メーカーの総合職女性。ボブヘアにブームのテラコッタ色の膝丈ワンピースを着て、ボロボロのブランドバッグを持っています。靴はよく手入れされているけれど、これまたボロボロになっているイタリア製のパンプス。ネイルはセルフでピンク色に塗られていますが、マニキュアがはみ出ています。メイクも薄く上品な印象で、“きちんと女子”を絵にかいたような女性。

どっしりとした体型と、ハードに水仕事をしている人に特有の力強い手をしており、パッと見、旦那様の浮気調査かと思いました。

「調査をお願いしたいのは、付き合って3年になる彼のことなんです。たぶんほかに女性がいます。“浮気をしているでしょ?”と何度言っても“違うよ”と言われてしまい、どうにもこうにも先にすすめないんです」

順子さんは27歳のときに元夫と離婚していて、5年間も彼氏がいなかったと言います。

「もともと私はすっごくさみしがりやで、それが原因で元夫から離婚されちゃったんです。早く家が買いたかったから、節約のためにも毎日お弁当を作ってたんですよ! それだけしてあげていたんだから、顔を合わせるたびに“愛している”って言われたかったです。結婚したらラブラブな毎日を過ごせると思っていたのに、元夫の愛情はどんどん冷めていき、ホントに苦しかったです。仕事や勉強の時間以外は、ずっと愛されていたいんです。家にいる間はずっとベタベタしたいし、同じ映画を見て感動したいし、元夫と同じ趣味がしたくて、スキューバダイビングのライセンスもとったんですよ。でも“もう、自由にしてくれ”ってたった1年で離婚されてしまったんです」

それから順子さんは、恋人が欲しいと思い、お見合いパーティーに参加したり、ナンパされにバーに行ったりしたといいます。

「いつも遊ばれて終わってしまって。私、1回ゴハンに行くと、2回目がない女なんですよ。“彼氏になって”とお願いしても、それはちょっと……と返されてしまって。私、いい会社に勤めていて、年収は700万円あるし、節約好きだから貯金も2千万円あります。料理も得意だし、家事も上手だし、優しいし、頭いいし、英語も話せるし、正確も明るいです。非の打ち所がないと思うんですけど、全然男性から愛されないんです。私は私だけを見てほしいだけなのに……。お金があっても愛されないし、孤独は癒されないんですね。私だけのことをギュッとしてくれる腕が欲しいんです」

誰かに愛されたいという孤独、そして涙の先にあるものは……

泣き出してしまった順子さんが再び話し出すのを待ちました。

「3年前に、自分と同レベルの学歴がある男性で、同じ収入かそれ以上の男性と恋愛していました。でも、この年になると、そういう男性ってほぼ既婚者なんですよね。奥さんのことを愛していて、私のことなんて箸にも棒にもひっかけない。どうアピールしてもダメなんですよ。同期で“私のことを好きだろうな”と思っていた男子がいたのですが、全然別のタイプと結婚し、1年前には娘まで生まれたから、きっとレスになっているんだろうなと飲みに誘ったら“そんなムダな時間はないわ、仕事のことはいくらでも相談に乗るよ、じゃあな!”と言って帰ってしまったんです」

そんなことを繰り返すうちに会ったのが、今の彼。

「彼は会社の近くで大きなビルの工事現場で働いていて、ラテン系の顔とがっしりした胸板がかっこいいな〜とよく見ていたんです。向うも絶対私のことを意識していると思って、たまたまコンビニで一緒になった時に、私から声をかけて飲みに行ったのが始まり。同じアニメが好きだったり、クルマが好きなこともあってすぐに意気投合しました。話題が豊富で一緒にいると本当に楽しく、彼と会ってから、私は暗闇から抜け出したんです」

写真を見せていただくと、ビックリするようなイケメン。速水もこみちさんをワイルドにしたような風貌で、これはモテると直感。

「でも、3年間付き合っていても家も知らないし、土日何をしているかも全然わからないんです。クルマが好きだから、いろんなイベントに行っているんだろうな……とは思っていますが。平日はウチによく遊びに来てくれるからいいのですが、結婚の話をすると“独身主義だから”と言われてしまって。ホントのことを知るのが怖いですけど、最悪の事態だったらどうするか。もしかしたら立ち直れないかもしれない。それでも、前に進みたいんです。調査をよろしくお願いいたします」

コンビニではお菓子の棚の前で「そのチョコ、私も好きなんです」と順子さんから彼に話しかけたそう。最初は驚いた彼も、順子さんがずっと見ていたことを伝えると、いきなりフレンドリーになったとか。

※本連載の内容はプライバシー保護の観点から、体験内容を変えない程度に一部書き変えております。

浮気疑惑はシロ? クロ? 彼の真実の姿とは……?〜その2〜へ続きます。

■プロフィール

 山村佳子

夫婦カウンセラー、探偵。JADP認定 メンタル心理アドバイザー JADP認定 夫婦カウンセラー。神奈川県出身。フェリス女学院大学卒業。大学在学中に、憧れの気持ちから探偵社でアルバイトを始め、調査のイロハを学ぶ。大学卒業後、10年間化粧品メーカーに勤務し、法人営業を担当。
地元横浜での調査会社設立に向け、5年間の探偵修業ののち、2013年、リッツ横浜探偵社設立。依頼者様の心に寄り添うカウンセリングと、浮気調査での一歩踏み込んだ証拠撮影で、夫婦問題・恋愛トラブルの解決実績3,000件を突破。リッツ横浜探偵社 http://www.ritztantei.com/