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阿蘭澄史の「芸能人は因果な商売である」

 年明けからの“センテンススプリング”こと週刊文春のスクープ攻勢は、普段週刊誌ジャーナリズムに関心のない学生や主婦層をも驚かせるほど鮮烈だった。その陰に追いやられる形で他の三媒体(週刊ポスト、現代、新潮)はすっかり存在感を潜めていたが、ようやく反転に出た媒体がある。週刊文春と同じ木曜日発売で鎬を削る週刊新潮だ。

 独走を許していたベッキー(31)の不倫騒動について、踏み込んだ記事を発信している。ベッキーがいかにゲスい手口で籠絡されていったかが、サンミュージックによる川谷絵音への尋問という形で浮き彫りにされたのだ。

■事務所関係者が川谷から事情聴取?

 同誌によると、ベッキーが休業を発表する数日前の1月25日、彼女の所属事務所「サンミュージックプロダクション」の担当マネージャーが川谷の所属する「スペースシャワーミュージック」を訪問。川谷本人から直接話を聞いたという。

 その席上で川谷は、ベッキーとの出会いは2015年10月のファンイベントがきっかけだったことや、グループ交際を経て11月26日に中目黒の鶏鍋店で初めて2人きりで過ごしたこと、その3日後に再び蕎麦屋で食事をした際に自分が妻帯者であると告げ、「奥さんが家を出てしまって戻ってこない。年内に別れようと思っている」と伝えたと話したそうだ。つまりは、早期離婚をチラつかせて口説いたのだ。

「川谷のこのセリフは、ベッキーの気持ちを加速させるのに十分だったということでしょうね。相手が妻帯者と分かった時点で2人きりで会うのはマズいと判断するのが一般的ですが、夫婦仲がうまくいってないだけではなく具体的な離婚話が出ているとまで言われては話が別。そもそもゲスの極み乙女。を信奉していたベッキーもこの“道ならぬ恋”に夢中になってしまったのでは」(スポーツ紙記者)

 しかし、同誌はベッキーと川谷が既に絶縁状態にあるとも伝えている。世間から予想以上のバッシングを浴び、また今後の芸能人生などあれこれ考えた結果、川谷への気持ちが冷めたとしている。

「確かに世間の好感度はガタ落ちしたため、川谷と別れるというのが妥当な判断ではありますが、ちょっと意外でした。というのも、これまでに不倫愛が実って結婚に至った芸能人も多くいるからです。ベッキーもてっきりこのパターンだと思っていたのですが……」

 とは、ある週刊誌記者の弁。“イクメン”宮崎謙介元衆院議員(35)や、長年面倒を見てきた歌手の暴露で窮地に追いやられた落語家・桂文枝(72)と、昨今の不倫報道は即座に取り返しのつかないイメージダウンをもたらすが、その一方で不倫の事実さえまったく感じさせない芸能人は数多く存在する。

篠原涼子松田聖子…不倫からのゴールインは意外と多い?

 不倫愛が実ったカップルについて、前出の記者が語る。

「例えば篠原涼子(42)は2005年に市村正親(67)と結婚しましたが、交際期間中、市村はまだ前妻と離婚していなかった。そのため、当時は確実に“不倫関係”だった訳ですが、所属事務所はこの報道を認めずテレビ局に圧力を掛けたこともありました。また、2012年に4度目の結婚をした松田聖子(53)も、相手の一般男性には元々妻子があり、聖子の“略奪婚”と言われています。さらに、おしどり夫婦として知られていたうつみ宮土理(72)と愛川欽也(享年80)も、実は愛川の離婚翌日に再婚していることが公になっています」

 このような芸能史にならえば、ベッキーにも“逆転愛”の可能性があると考えられるのかもしれない。両者が“絶縁状態”とは関係者による証言だけに、ここはぜひベッキーや川谷本人の弁を聞いてみたいものである。

阿蘭澄史(あらん・すみし)1974年滋賀県出身。フリー記者。某在京スポーツ紙の契約記者を経て、現在は週刊誌等で活躍中。主な著書に『真相!アイドル流出事件簿』(ミリオン出版)、『事務所をクビになった芸能人』(竹書房)、『芸能人のタブー』(宙出版)など。