雑誌などの家計相談コーナーなどを見ていると、家計を圧迫しているのが通信費です。通信費だけで数万円払っている方も多く、通信費を見直すだけでかなり家計が楽になるのではないかと思います。

特にスマートフォンの場合はデータを使えば使うほど高額になっていきます。このスマートフォンの料金を安くする方法として「格安スマホ」があります。格安スマホというと、「通信速度が遅いんじゃないか」、「通信エリアが狭いんじゃないか」と心配する方も多いと思いますが、基本的には大手キャリアと同じとなります。

理由は、格安スマホの提供会社が回線を提供しているわけではなく、格安スマホを提供している企業は、大手キャリアの回線を利用してサービスを提供しています。回線はドコモかauとなるため、通信エリアも通信速度もドコモかauと同じとなるわけです。

では、格安スマホにすると、どのくらい格安になるのでしょうか?

利用料金は?

筆者も契約している「楽天モバイル」で見てみましょう。ドコモの回線を利用しているため、通信速度(ベーシックプラン以外)・通信エリアはドコモとおなじになります。

まず、通信費を下げたいのであれば、MNPを検討しましょう。楽天モバイルでも番号そのままで移転することが可能です。

では、どのくらいの料金になるのか確認したいと思います。

ベーシックプランの場合は200kbpsと通信速度が遅いため、それ以外のプランを検討します。プラン検討については、Androidを利用している場合は「設定」メニューから「データ使用」をタップすることでデータ使用量を確認することができます。筆者の場合は1ヶ月1GBに満たない時もありますので、3.1GBプランで十分となります。

3.1GBプランの通話SIMの場合は、月額1600円となります。ただし、通話する場合は30秒毎に20円の通話料金が発生しますので、できるだけ通話しないようにした方が良いですね。

どうしても通話しなければならない時には「楽天でんわ」アプリを使うと良いでしょう。楽天でんわの場合は、30秒毎に10円の通話料金になりますので、普通に楽天モバイルで通話するよりも半分の通話料となります。

楽天モバイルに留守番電話(月額300円)やキャッチホン(月額200円)などのオプションをつけると別途料金が発生しますが、通話なし、オプションの契約もない、通信量が3.1GB以下の場合は、月額1600円ですむ事になります。おそらく、大手キャリアの1/3程度になるでしょう。

獲得ポイントは?

楽天モバイルの場合は、基本料金など(事務手数料、端末費用を除く)につき100円につき1楽天スーパーポイント(以下、ポイントは楽天スーパーポイントを意味する)獲得できます。また、楽天でんわの場合は、通話料100円につき1ポイントを獲得できます。

さらに、楽天モバイルの通話SIMを契約している場合は、楽天市場と楽天ブックス利用時に、別途+1%のポイントを獲得できます。楽天市場や楽天ブックスを使うと、1%のポイントを獲得できるため、常時2%のポイントを獲得できるようになるということです。

また、楽天モバイルにインストールされている楽天市場アプリを使うと、さらに1%のポイントを獲得できるため、楽天モバイルで楽天市場アプリから楽天市場・楽天ブックスを使うと、常時3%のポイントが獲得可能です。

デメリットは?

ここまでメリットばかり紹介してきましたが、やはり楽天モバイルでもデメリットはあります。一番の問題はキャリアのメールアドレスが使えなくなる点です。ドコモでは.ne.jpなどのキャリアメールが使えますが、このメールアドレスがなくなってしまいます。

すでにMNPを良くしている人であれば、キャリアメールくらいなくなっても問題ないと思っている方も多いと思いますが、セキュリティの観点からキャリアメールがなければ利用できないサービスもあり、そのようなサービスが利用できなくなるため、自分が使っているサービスでキャリアメールが必須のものがないかを確認してみてください。

通信料が下がり、楽天市場アプリを使って楽天市場で買い物すると、常にポイントが3倍です! ポイントだけでなく、通信料も下げられるという一石二鳥の格安スマホ。使わない手はありません。

菊地 崇仁ポイント交換案内サイト「ポイント探検倶楽部」を運営する株式会社ポイ探の代表取締役。さまざまなポイントやカード情報に精通し、テレビや雑誌等で活躍中。著書に『新かんたんポイント&カード生活』(自由国民社)等がある。