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9月28日 月曜日から、東海テレビ・フジテレビ系昼ドラ『別れたら好きな人』が放送スタートしました! 5年前に離婚した元妻が突然、職場の上司に! とんでもないシチュエーションに陥った主人公が仕事・プライベートで再び元妻に向き合うことになるという、大人のラブコメディー。

主人公の元妻(根岸 咲)を演じている、白石美帆さんにこのドラマについてから、白石さんご自身の恋愛について、ひとりの大人の女性としての生き方まで、うかがってきました!



――スタートした昼ドラ『別れたら好きな人』は、一度離婚した元夫婦が職場で再会するという、大人のラブストーリーですが、根岸 咲という役柄をどんなふうにとらえられて、演じていますか?

咲は公私の公としては、銀行員で、そのあとニューヨークの銀行に転職、そして現在は投資ファンドの会社にヘッドハンティングされたというキャリアの持ち主なんです。仕事を生きがいにしている女性で、鉄の女と化しているんですけど、5年前に離婚するまでは、綾部祐二さん演じる木原二郎との結婚生活や子どものことを考えて、等身大の女性として生きてきた過去があります。過去の回想シーンと、現在の咲のありかたが違うので、そこを意識して演じるようにしています。 

――会社で取締役になってしまうぐらいのキャリアウーマンなんですが、咲のキャラクターでご自身に近い部分というのはありますか?
 咲は素の自分とは全く違うキャラクターなので、自分が思い描くキャリアの女性をイメージしながら演じています。そのかわり、親友の佐藤藍子ちゃん演じる江沢志穂とか、二郎の妹さんの北川弘美ちゃんが演じる木原三子(みつこ)さんとの3人の掛け合いは、リラックスして素の自分に近い姿で演じています。

――等身大の同年代の女性たちのトークシーンですね

はい。アラフォーに近づいた、30代の大人だからこそ、仕事もある程度、自分の思い通りにできていて、恋愛や結婚に対しても自分の考えを持っているので、お酒を飲むとこういう会話になるよね、という掛け合いを楽しんで演じています。経営改革推進室にいる室長のときの顔とは全く違うんです。



――咲を演じられていて、少し苦労されているところはありますか?
最初はバリバリ仕事する鉄の女として登場するんですけど、元旦那(二郎)さんが部下になって、一緒に仕事するうちに、二郎のいい部分を思い出して、過去を思い返すようになるんです。その心の機微の出し方を考えながら演じていますね。二郎は愚直でまっすぐで、バカ正直なんです。二郎のそんなところが、ものごとを好転させるきっかけになったり、助けられたりするシーンがのちのち出てきます。そんな二郎のいいところを忘れていたな、と徐々に彼のことを見直していく場面に感情移入して演じています。

――今まで撮影された中で、印象に残っているシーンはありますか?
二郎と咲の出会いのシーンと、結婚式のシーンですね。お父さんとのちょっとしたエピソードがあって、グッとくるシーンです。咲を演じるうえで、彼女がどんなふうに人生を歩んできたかが、すごく重要になってくると思っていて。あることがあって、離婚をしてしまったんだけれども、今、自分が好きな仕事ができているから、ある意味では二郎に感謝するべきなのか、恨めばいいのかもわからないでいるんですよね。

――ドラマの撮影現場はどんな雰囲気ですか? 

とにかく綾部さんがまわりの空気を変えてくださるんです。スタッフさんひとりひとりとも、至近距離で接していて、何か困ったことが起きたとしても、すかさずそれを笑いに変えてくださったり。エキストラの方にも声をかけられたり。そうするとみんなの士気が高まっていきます。そういう綾部さんの誠実な姿は、二郎と重なる部分があります。

――他の出演者のみなさんはいかがですか?

ぐっさん(山口智充さん)ですとか、小川菜摘さんとか、みなさんでいつも行きつけの飲み屋さんで飲むシーンがあるんですが、とにかく楽しいです。スタンバイしているところから、ぐっさんの即興の歌が始まったりします。

――楽しそう!

いろんなことを経験してきた大人たちが集まっている現場なので、ワーッってはじけるのではなくて、締めるところはちゃんと締めて、合間で楽しむという緩急のつけ方がすてきだなぁと思います。


――白石さんご自身は、もし会社員だったとしたら、どんなお仕事をされていると思いますか?
わりと細かい作業が好きなので、事務かなぁ。でも営業職もいいなぁと思います。全然想像がつかないんですけど。学生のとき、就活はしたことがあるんです。でも合同説明会に行って、その会場に入ろうとして、みなさんがリクルートスーツを着ている背中がブワーッと見えたときに、私の居場所はここにないな、と感じたのが印象的だったんです。どう動いたらいいのかわからなくて。

――自分がなるのは、会社員ではないのかもしれないと 

私の今の仕事は、時間帯に関係なく動くのですが、その分、空いた時間は自由に使えます。みなさんが毎日定刻通りに動かれていたりする大変さもあるのではないでしょうか。
   

――このドラマは大人のラブコメディーですが、白石さんは30代になられて、何か変わった部分はありましたか?お仕事とプライベートの両方で
20代のころは、まわりが大人として見てくれなかったりすることに葛藤していたなぁと、今振り返ると思います。仕事もどれだけやったらいいのか、先が見えなくて模索していて。がむしゃらでした。でも、30代になる前に、先輩の女優さんが「30代はすごく楽しいよ。40代50代になればもっともっと楽しいよ」って言ってくださって。今、その意味がすごくわかるんです。自分というものがわかってくるんですよね。こういうときにはこんな考え方に陥るな、とか。こういう時間の過ごし方をしたら、自分はリラックスするんだなとか。

――迷わなくなってくるというか?

そうですね。20代はまわりに流されて、その流れに乗ってみようと思って、身をゆだねてみたら、合わなくて無理することになったりしていました。それが30代になると、自分の好きな時間の過ごし方を優先するようになりました。時間の使い方がすごく上手になったと思います。

――恋愛のほうは変わりました? 30代になられて

20代のときは、仕事をがんばると恋愛はおろそかになったり、配分がうまくできなくて葛藤していました。30代になると、仕事は仕事、恋愛は恋愛として自分の中での区分けができるようになったかもしれません。オンオフの切り替えをしているということではなくて、いい恋愛をすることが仕事に生きたり、いい仕事をしたことが恋愛に生きたり、相乗効果が出ているような気がします。


――変わらない美貌を保っていらっしゃいますけど、美容ケアは30代になって変えられましたか?

とにかく保湿です! あと水分をよくとるのと、寝ること。私、昼寝が好きなんですけど、中村玉緒さんとお仕事をご一緒させていただいたときに、中村さんも「私、昼寝が大好きなの」っておっしゃっていて。玉緒さんがいつも若々しいのはお昼寝をされてるからだ、と思って。そこから昼寝への罪悪感がなくなりました(笑)。ちょっとの移動のときでも昼寝します。

――昼寝は疲れがとれるっていいますもんね! では最後に、ドラマをごらんになる方々へメッセージをお願いします!

大人のラブコメディーなので、結婚や恋愛に対する感覚が、すごく等身大に描かれています。まるで友だちの人生を見ているかのように、どんどん物語が展開していくので、そこを楽しんでいただきたいです。ドラマを見て、結婚観に対するものだったり、家族に対するものだったり、まわりの方との会話のきっかけにしていただけたら。特に結婚に対する価値観は、昔に比べてどんどん変わって、進化していると思うので、その進化の途中をこのドラマで一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです。

――未婚女性にとっても、今後の指針になりそうですね! ありがとうございました!

昼ドラ『別れたら好きな人』
9月28日〜11月27日放送
毎週月曜日〜金曜日 ひる1時25分〜1時55分 東海テレビ・フジテレビ系全国ネットにて放送

(ストーリー)
東京近郊で飲食チェーンを展開している会社に勤めるバツイチの主人公、木原二郎(綾部祐二)。優しい性格が災いし、仕事では上司と部下、プライベートでは姉妹の間で何かと板挟みにあってしまう。
ある日、二郎が起きると、横に寝ているはずの妻・めぐみ(秋元才加)の姿がない。サイドテーブルにはめぐみの署名入りの離婚届。電話にも出なければ、いつまでたっても帰ってくる気配もない。
そんな中、二郎の会社が外資系ファンドに買収されてしまう。新体制で陣頭指揮を取るべくニューヨークからやって来たという二郎の上司は……。なんと、元妻の根岸咲(白石美帆)だった。二郎は懐かしさを持って咲に話しかけるが、咲は表情を変えずにビジネスライクに答えるだけ。仕事上、お互い元夫婦だったことは隠すように振る舞う二郎と咲。しかし、実はふたりとも結婚生活を思い出さないことはなかったのだ……。

最悪とも言える形で離婚した二郎と咲が、上司と部下として再び向き合うことに。果たして、ふたりの行く末は――。

『別れたら好きな人』公式ページ

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大人になるほど人生が楽しい!って言えるのってすてきですね。
それでは、また。

(撮影/奥田耕平、取材・文/Mikity)