いい話!ダービーに勝利のインテル、試合後イカルディが見せたサプライズとは

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宿敵ミランとのダービーに勝利し、セリエAで唯一開幕3連勝スタートを切ったインテル。

インテルの3連勝スタートは2002-03シーズン以来13年ぶりのことであり、ユヴェントスがスタートダッシュに失敗するなか堂々の首位につけている。

さて、そんなこの試合でインテルのキャプテンマークを巻いたのは22歳のFWマウロ・イカルディだった。

Posted by F.C. Internazionale Milano on 2015年9月13日

昨シーズン、ルーカ・トーニと並んでセリエA得点王に輝いた22歳のイカルディ。今シーズンの開幕戦アタランタ戦でキャプテンマークを巻いており、チームの新キャプテンに指名された。

インテルはこれまで「在籍年数の長い選手がキャプテンを務める」という文化があったが、ロベルト・マンチーニ監督はチームに加入してまだ数年しか経っていない若きエースにキャプテンマークを託したのだ。

そんなイカルディにとってこの試合は、自身がキャプテンとして出場する初めてのミラノダービー。よほど気合いが入っていたらしく、この試合のために特注のキャプテンマークを作っていたようだ。

Posted by F.C. Internazionale Milano on 2015年9月13日

イカルディの左腕に見える、黄色いアームバンドがそのキャプテンマークである。拡大してみるとインテルとミランのエンブレムのようなものが見えるが…詳細なデザインはちょっと分かりづらい。

では、そのキャプテンマークには何が書かれていたのか。試合後、イカルディが明かしてくれた。

試合終了後、イカルディはこんなツイートをしている。

ツイートに添えられたのは、この日のキャプテンマークとインテルのレジェンドで現在はクラブの副会長を務めているハビエル・サネッティとの一枚だ。

キャプテンマークにはこのような文字が書かれている。

MAURO ICARDI
UN CAPITANO

4EVER
J.Z.

INTER-MILAN 13/09/2015

上の二行はイカルディの名前とキャプテン(CAPITANO)という役職名である。

そして真ん中にある"4EVER"は"FOREVER"の意、つまり「永遠」という意味であり、"J.Z."はインテルの偉大なるキャプテン、ハビエル・サネッティのイニシャルである。

そう、イカルディはキャプテンとして挑むこの初めてのミラノダービーで自身のキャプテンマークにサネッティの名前とリスペクトの思いを綴ったのだ。

そして試合後、チームの勝利とともにこのキャプテンマークをサネッティにプレゼントしたというわけだ。

サネッティも自身のTwitterでこの写真を紹介している。

イカルディはサネッティと同じアルゼンチン出身。それだけに、サネッティに対するリスペクトの気持ちは人一倍強いはず。このキャプテンマークを作った時点でこのシナリオを描いており、サプライズ成功させるためにも勝利せねばならないと意気込んでいたに違いない。