1995年、阪神・淡路大震災が障害者を襲う。兵庫青い芝の会のメンバーが在宅訪問をしていた被災障害者は、老いた親ともども大阪市内の早川福祉会館に避難した。中には認知症を患う親もいて、青い芝のメンバーが所長を務める六甲デイケアセンターの職員や、全国から集ったボランティアたちとの悪戦苦闘の日々が続いた。本記事は『カニは横に歩く自立障害者たちの半世紀』(角岡伸彦著・講談社刊)の一部を抜粋・再構成したものです