9月2日放送のNHK「映像の世紀バタフライエフェクト」でナチスドイツ時代の宣伝大臣ゲッベルス(1897〜1945年)の鬼気迫る扇動やプロパガンダが取り上げられて以降、この稀代の宣伝家をめぐる関連書籍に注目が集まっている。その一つが広田厚司著『新装版 ゲッベルスとナチ宣伝戦』(光人社NF文庫)だ。1万5000人の職員を擁した世界最初にして、最大の「国民啓蒙宣伝省」に君臨し、全てのメディアを掌握した「プロパガンダの怪物」。そ