3,000年以上前に誕生した漢字の祖先、甲骨文字は歴史の中で様々な変化を遂げてきた。中国最古の王朝・殷代で生まれ、次の西周で作字が理論化されて整理された「文字」の運命は技術や社会の発展、激動の政治に左右されることとなる。落合淳思『部首の誕生漢字がうつす古代中国』(角川新書)より、内容の一部をお届けします。社会の変化によって、文字の形も変化する紀元前8世紀には、内乱によって本家である西周王朝が滅亡し、