幸せに生きるにはどのような精神が必要か。僧侶の松波龍源さんは「仏教ですべてのものごとは、自分の認識によってのみ成り立っているから、利他を考えるには起点を『私』にしなければいけない。つまり、日本で美徳とされがちな自己犠牲や滅私奉公の精神は、本来の仏教的な意味では利他といえない」という――。※本稿は、松波龍源『ビジネスシーンを生き抜くための仏教思考』(イースト・プレス)の一部を再編集したものです。写真