江戸の人気者、大名の駕籠を担ぐ「陸尺」が主役の時代小説『我拶もん』神尾水無子 第36回小説すばる新人賞を受賞した神尾水無子さんの『我拶もん』は、江戸の寛保年間(一七四一~四四)を舞台に、大名の駕籠を担ぐ姿が人気を集めた若き陸尺、桐生を主人公にした時代小説です。 自らを重ね合わせて書いた、絶望から再生の物語 第36回小説すばる新人賞を受賞した神尾水無子さんの『我拶もん』は、江戸