人がわざわざ苦しい思いをして山に登るのはなぜか。プロスキーヤーで冒険家の三浦雄一郎さんは「苦労や困難を乗り越えて山頂に立てば、視界は一気に開け、その達成感はどんな言葉をもってしても言い表せない。いつの時代でも、山は人間のチャレンジ精神の発露の場であり続ける。プロスキーヤーのぼくが、なぜ70歳を過ぎてからエベレストに登ろうと思ったかというと、『まだ登ったことがなかったから』というのは、あながち冗談では