出版されるや、ほぼすべての新聞書評欄を総なめにしている言語学の本である。新書とはいえ、大学教官2人による学術書の趣のある本書が注目される理由は、「オノマトペ」にある。発達心理学の専門家である今井むつみさんと、オノマトペの専門家でもある秋田喜美さんによる『言語の本質』(中央公論新社)は、大方の素人が何気なく普段思っていたことばの謎を、オノマトペをキーワードに解き明かし、言語がまさにどこから生まれ