保護者のない子どもや保護者に監護させることが適当でない子どもを養育し保護する「社会的養護」の仕組みの1つに「里親制度」がある。児童福祉法に基づき、里親希望者が自分の家庭に迎え入れて子を養育する制度だ。2016年に改正された児童福祉法では、家庭養育優先の理念を定め、実親による養育が困難な場合への対応として、特別養子縁組や里親による養育を推進することを明確化。2017年8月には、国が「新しい社会的養育ビジョン」