ナチス、民族社会主義。それはエスノセントリズムで、自分たちの民族こそが世界の源泉である、と信じ、それ以外は、模倣追随者として自分たちに服従するのが当然である、と考える。その嚆矢はむしろ選民思想のユダヤ人で、だからこそ「アーリア人」の方が上とするドイツが目の敵にした。 しかし、それがなぜいまウクライナか。じつは大戦後、ドイツナチスの「アーリア仮説」に代わって「クルガン学説」が唱えられ、ウクライナこそ