夫婦同姓を義務づけた民法や戸籍法の規定は憲法に違反するとして、事実婚の男女7人が国に損害賠償を求めていた2件の上告審で、最高裁第三小法廷は3月22日付で、上告を棄却する決定を下した。この訴訟は、東京地裁立川支部と広島地裁で提訴されたもので、夫婦同姓を合憲とした一審、二審の判断が確定した。第三小法廷の裁判官5人全員一致の決定だが、このうち渡辺恵理子裁判官と宇賀克也裁判官は、国の賠償責任は認めなかったものの