アメリカのミレニアル世代の70%が「社会主義に好意的」だとする調査結果がある。資本主義の超大国であるアメリカで、何が起きているのか。哲学者の岡本裕一朗さんは「収入が伸びないのに医療費も学費も高騰している。だから若者は2020年の大統領選で、社会主義者を標榜するバーニー・サンダースを支持した」という――。(第2回/全2回)※本稿は、岡本裕一朗『アメリカ現代思想の教室 リベラリズムからポスト資本主義まで』(PHP