未曾有の原発事故から10年。母子避難者の森松明希子さんにとっては、住み慣れた地域を追われた年数でもある。子どもたちが夜行バスでやってくる父親に会えるのは、今も月に1度だけ。家族一緒の暮らしは奪われたままだ。国連の壇上で、講演で、裁判で、森松さんは声を上げ続ける。避難した人も、とどまる人も、等しく大切な命だから。【写真】森松さんの住む郡山市から60km、水素爆発で白煙を上げる福島第一原発3号機問題の本質は