「言語を絶する感動」と謳われる本がある。その本は、第二次世界大戦が終わって間もない1946年にオーストリアのウィーンで出版され、日本では1956年に日本語翻訳版が出版された。原題は“Ein Psychologe erlebt das Konzentrationslager”。――直訳すると「一人の心理学者が強制収容所を体験する」。その本は、2012年の時点で、世界で1000万部を超えるベストセラーとなっている。日本語翻訳版のタイトルは『夜と霧』。出版元は人
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