ドラマ「美しき罠〜残花繚乱」(TBS)。第8話では柏木夫妻の娘・美羽(吉田里琴・
写真右)が罠を仕掛ける側に参戦

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「ごめんね……圭にいちゃんが知らなくてもいいことまで言っちゃって……。
でも、私が知っちゃったこと、パパとママには言わないで」

2月26日放送の「美しき罠〜残花繚乱」(TBS)第8話では、主人公・りか(田中麗奈)が柏木常務(村上弘明)との過去を夫・圭一(青柳翔)に打ち明けようと決意。しかし、りかの告白に先駆けて、柏木の美羽(吉田里琴)が訪ねてきて、真相をぶちまけるところから物語はスタートする。

美羽はもともと圭一を慕っていて、突然現れ“圭にいちゃん”と結婚したりかを敵視していた。しかも、偶然見つけた興信所の資料で父親の恋人だったことを知り、怒り心頭。「大人なんて汚い!!」と大騒ぎだ。

おかげでりかの告白は宙に浮き、圭一に問い詰められることになる。
「柏木さんとつきあってたの?」
「僕が知りたいのは本当のことかどうかだよ」
「聞きたくない。悪いけど、しばらく会社に泊まるよ」

自分だって麻紀と関係していたくせに……! と、りかの代わりに首ねっこをつかんでやりたくなる、ずいぶんなリアクション。りかの話もほとんど聞かず、出て行ってしまう。

行きつけのバーで、テキーラ(たぶん)をあおる圭一。
麻紀がやってきて嬉しそうにからむ。
「お仕事帰り? 早く帰って奥様の顔を見なくていいの?」
「強いお酒でストレスを発散したい気分なんだ?」
「ホントにひどいよねえ、かわいそう。みんなにダマされて」
さすがの圭一もヤケで麻紀とお泊まりコースにはならず、不機嫌なまま店を後にする。セーフ。

しかし、そこで引き下がる麻紀ではない。
圭一が「やられっぱなしで死ぬのはゴメンだ……僕の兄はやられっぱなしで死んでいったんです」と言っていたのをすかさず利用。謝罪という名目でりかのもとを訪れ、「りかちゃんのダンナさま、すごい暗い過去を抱えてるのね……知らないの?」と挑発する。一体、何がしたいのか。麻紀曰く「わたしはただ、結婚なんて意味がないって証明したいだけ」。それにしてもしつこい。

一方、圭一は美津子のもとを訪れ、これまでの経緯を問い詰める。しかし、
「あなたたち夫婦はどこまで僕らを追い詰めるんですか。全部あなたと柏木さんが仕掛けたことですよね」と圭一に言われ、美津子がブチ切れる。
「ふつうじゃない立場に私を追い込んだのは誰?
あの女のせいで私はこの家でひとりぼっち。
そうたさんも美羽も自分のことしか考えてない。
ああでもしなければ、わたしは救われなかった。
それなのに、あなたも私を責めるの?」

美津子さん、さすがのキレ芸。身勝手だし、芝居がかっているが見とれてしまう。

そして、再び、りかと圭一の話し合いが始まる。
これからのことを話し合おうと切り出したのは圭一。
新居のリビングに向かい合って座ると、圭一が結婚指輪を外す。
さらに「りかも外して」と促す。別れの予感に青ざめるりか。

しかし、別れ話にしては少々もったいつけすぎなのだ。
この結婚は仕組まれたものだったけど、今日からは違う。もう一度指輪の交換をしようとか言い出す展開なんじゃないのか。このロマンチック男子め! 予想の答え合わせは今夜9時から!
(島影真奈美)