農業委員会水産試験所提供

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(台北 4日 中央社)日本と台湾の魚市場が正月連休で休場となっているのを受け、台湾でキハダの価格が高騰している。屏東県東港では通常の2倍以上に跳ね上がり、地元漁会(漁協)の関係者は「前代未聞の価格」と驚いている。4日付の自由時報が伝えた。

キハダの価格が高騰しているのは、例年は元日しか祝日にならない台湾が、曜日の関係などで1〜4日が連休となり、魚市場が休みになったため。日本の連休とも重なり、残されている数少ない在庫に注文が殺到した。

漁会関係者は、通常1キロ当たり250台湾元(約950円)だった価格が600元(約2300円)に上昇したと話す。同地産のクロマグロより高い値段だ。地元漁師も喜びの色を隠すことなく「嬉しいね」と語っている。

キハダは刺し身にするとおいしいほか、「鮪魚飯湯」と呼ばれる東港名物の海鮮茶漬けの材料にもなり、地元では日常的に食されているという。

(編集:齊藤啓介)