初音ミクを推しまくる新千歳空港と札幌市、雪ミクツリーイベントの「わかってるぅ」背景
冬に向けて、そして来年２月の雪まつりに向けて、新千歳空港と札幌がアップをはじめました。
雪ミク（初音ミク）のスタンバイです。
まずは火蓋を切るように、２０１４年１２月６日に、新千歳空港のセンタープラザに「雪ミクツリー」が登場。
大きさ６ｍのイルミネーションツリーです。
２０１５年バージョンの「雪ミク（初音ミク）」がモチーフです。すずらんは札幌の市花ですね。
問題はここです。
ミクダヨーによる点灯式。
「ミクダヨー」とは、もともとセガの初音ミク音ゲームの、公式プロモーションキャラクター。ねんどろいど「初音ミク」に似せて作った、きぐるみです。
ところが、どうにもコレジャナイ。ちょっとうつむき気味で、うつろな目と開きっぱなしの口が特徴のビジュアルは、ネットで一気に広まりました。
２０１３年、セガはミクダヨーを公式に採用。
その後は冠番組を持ち「ねんどろいどミクダヨー」が出る始末。
ファン以外には「なんだこれ？？」なキャラです。
北海道で初音ミクにスポットが当たっているのは、ボーカロイドシリーズを作ったクリプトン社が札幌にあるから。
今では「北海道の顔」としてプッシュされ、市職員の名刺にまで。
「雪ミク」は「冬の北海道を応援するキャラクター」とされました。
初音ミク発祥の地札幌が、雪祭りから市職員の名刺までみっくみくな件 - エキレビ！
特に新千歳空港のミクを推しがすごい。
今までの事例を並べてみます。
・２０１４年１２月下旬に、初音ミクのショップ＆ミュージアム『雪ミクスカイタウン』がオープンする。
・海洋堂が出している、新千歳空港限定の「北海道のおみやげ」フィギュアガチャに、初音ミクが必ず入っている。現在第三弾。
・雪まつりの時期にあわせてて、新千歳空港２Fセンタープラザがボーカロイドの垂れ幕、人形、イラストで飾られる。
・３FイベントホールではSEGAのゲーム体験コーナーや、初音ミク関連グッズ物販販売が行われる。
・初音ミクグッドスマイルレーシングの展示が行われる。
・新千歳空港ポップカルチャーフェアで、「HATSUNE MIKU EXPO」の写真や、ファンによる初音ミクイラストや楽曲が展示・放映される。
・「初音ミク展」を開催、等身大ミクを展示している。
・アニメイト新千歳空港店では、初音ミク特設コーナーがある。
・「ミクダヨー」をわざわざイベント毎に呼んでいる。
２０１４年２月のイベントの写真はこちらのブログで見ることができます。
新千歳空港が初音ミク一色に！『SNOW MIKU 2014』新千歳空港中心のフォトレポート（90枚以上）:なんだかおもしろい
札幌市内では新千歳空港と連携して、初音ミク関連のプロジェクトを続けています。
ラッピング路面電車が走るのはすっかり恒例になりました。
２０１１年前後からは『SnowMiku』というイベントが定期的に開かれています。
クリプトン | SNOW MIKU 2012
SNOW MIKU 2013
SNOW MIKU 2014
SNOW MIKU 2015 | 雪ミク（初音ミク）が冬の北海道を応援！
雪まつりではミクの雪像が作られ、グッズ販売も。
ZeppSapporoでは初音ミクのライブも行われます。
札幌の初音ミクイベントは、道外から来るファンが非常に多いです。
国内はもちろん、海外からのツアーが組まれるほど。
北海道の玄関口である、新千歳空港での初音ミクイベント。「今年もやるよね」とファンの間ですっかり定着しました。
初音ミク自体は、道民の多くが知るキャラクターになりつつあります。
しかし「グッスマレーシング」などは、ディープなボーカロイド好きじゃないとわかりません。
「ミクダヨー」があえて点灯式に訪れる。
これはファンからしたら「わかってるぅ」なのです。
（たまごまご）
