松重豊、左耳にピアス光らせ「ゲイです」TBS新ドラマ「女はそれを許さない」制作発表レポ

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「ゲイといっても、女性の気持ちで男の人を好きになるわけではなく、男の気持ちで男を好きになるという……隣にいる溝端(淳平)くんをすごく好きになる感じです」(松重豊)

10月21日(火)夜10時スタートの新ドラマ「女はそれを許さない」(TBS系列)。制作発表が行われ、主演の深田恭子、共演する寺島しのぶ、溝端淳平、上川隆也、松重豊らが登壇した。深田は初めての弁護士役に挑戦。「人の役に立ちたい」と強く願いながらも、法廷で逃げ出した過去を持つ内気な女性弁護士を演じる。一方、寺島しのぶの役どころは"勝ち”にこだわる敏腕弁護士・海老沢凜香。あらぬ嫌疑をかけられ、所属していた弁護士事務所はおろか、弁護士会まで辞めることに。しかし、麗を利用し、法曹界復帰をもくろむ。

筋金入りの強引キャラである凜香が唯一、素直に聞く耳を持つのが、松重豊演じるバー「カタストロフ」のマスター・蝶野薫。元探偵で、裏社会にも通じている。トレードマークはアスコットタイ。左耳にはピアスが光る。同じく10月21日から始まる「深夜食堂」(第3期)にも登場する、タコさんウィンナーを愛するヤクザの竜ちゃんとあわせて楽しみたい。

さて、蝶野がひそかに想いを寄せるのが、溝端淳平扮する司法修習生・滝口泰輔である。「(女性の尻に)敷かれているか、敷かれていないかといえば敷かれています!」という役どころ。この日の会見では、司会者の「セリフ以外のところでは寺島さんも深田さんもポワーンとした感じなんですか?」という質問に、深田と寺島が答えず、溝端を凝視。「え、俺っすか?」と動揺する場面もあった。

凜香が所属していた大手弁護士事務所「セイント法律事務所」。竹中直人演じる副所長・児玉良勝は凜香とウマが合わず、あの手この手で追い落とそうとする。凜香とシニアパートナーの座を競っていたエリート弁護士・葛城雄二役に加藤雅也、後輩役を吉沢悠が演じる。葛城はじつは、凜香の元カレでもある。

しかし、司会者が「凜香さんとの関係は?」という質問に、「寺島さんと僕は昔つきあっていたんです」と答えたのはなぜか、竹中直人。吹き出す共演者たちを尻目に、「そう。その後、ベネズエラに旅だったんですよ。3ヶ月だけ。でも、その過去は明かされない……」と続け、煙にまいた。

隙あらば小ネタをさしこむ竹中直人。「とにかく上川くんが大変で……手品をいちいち見せるんですよ。それがすごく厄介で……現場に集中したいのに」と愚痴ると、上川隆也から「えー!」と笑いまじりのブーイング。「誤解なきように申し上げておきますが今回のドラマで、わたくしはまだ竹中さんと同じ現場を一回も踏んでおりません」という上川の説明に、今度は報道陣が思わず「えー!」。寺島と深田が顔を見合わせ、吹き出した。

ただし、手品が登場するのはホント。上川が演じるのは、麗と凜香を支える人情派弁護士・忠守藤治郎。得意の手品で場を和ませるという設定で一話につき、必ず一つ二つ登場するという。手品はまったくの未経験で「セリフより手品に難渋している」と苦笑い。毎回、撮影の30分〜1時間前に「これ、覚えてください」と言われるという(ムチャぶり!)。回を追うごとにめきめき上達していくのかそれとも……。上川隆也の指先にも注目したい。
(島影真奈美)